井の中の蛙=日本。外を見る目を持たないとアカンです(26日)
我が国は良い意味でも悪い意味でも島国気質を持っている。外を見る目を持っていないと「井の中の蛙」になります。本日、撮影のため大桟橋へ行ったら日本最大の客船『飛鳥Ⅱ』が停泊していた。このフネ、2012年時点で私も「大きい!」と思ってましたね。この日の日記を見ると、世界規模じゃさらに大きいフネも当たり前になっていることを紹介しながら、飛鳥Ⅱを大きいと書いてます。
下は2012年1月12日の日記に使っていた写真。本心で「大きいなぁ~!」と驚いたことを今でも覚えている。しかし本日同じフネを見て「ちっちゃ!」と感じた。それをフェイスブックで書いたら、多くの人が「飛鳥Ⅱは十分大きい」。さもありなん。気持ちはよ~く理解出来る。井戸の中に住んでいると、井戸の中で一番大きいモノを「大きい」と信じ込んでしまう。当然ですワな。
昨年取材したメラビリアは全長315m×全幅43m×16万8千総トンで、飛鳥Ⅱの241m×30m×5万総トンを圧倒する。飛鳥が12階なのに対しメラビリア19階。乗客定員872人に対し5714人ですから。こんなフネを見慣れたら飛鳥Ⅱがちっさく見えて当たり前でしょう。明治維新は海外の情報を積極的に取り入れた。世界レベルを目指したのだった。その意識が薄れた頃、アメリカにケンカ売って負け。
西川さんはフランスにケンカ仕掛けた。本来なら勝てるような相手だと思えぬ。しかし! 折しもフランスは激しいデモの真っ最中。ニュース画像見ると、映画『レ・ミゼラブル』の現代版だ。マクロン政権の支持率ガタ落ちで政権維持すら困難になりつつある。とりあえず日産問題に全力を投入する余力無いかもしれない。この間に上手く立ち回り軟着陸を目指すべきだと思う。
https://youtu.be/7dkr9-xdp8c
やっかいなことに井の中の蛙の中から攘夷派が出てくる。外界を見たことなく、ましてや戦ったことないため強く出られるのだった。私のように英語できないけど外国修行してると、ずっと日本視点で海外を分析出来ます。西川大将率いる日産がフランスの実力をキッチリ認識いるのなら安心ながら、大日本帝国のような気持ちなら危うい。「大」を付けイキっちゃアカン。
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