長春モーターショー、東京より規模が大きい! しかし今年の東京モーターショーはひと味違う?
長春モーターショーの話です。長春は中国東北部で最も大きな都市。日本の事実上の植民地だった「満州」の首都としても知られる。若い人は解らんでしょうね~。中国東北部は日清/日露戦争で勝った日本が1905年から使えるようになった地域で、当初は真剣に理想郷を目指した。日本も政府をおかず、その代わり『満州鉄道』という民間会社に開発を任せたワケ。
ちなみに第5代総裁(1917年)は国沢新兵衛。血族です。『五族協和』(日本。漢人。蒙古人。満州人。朝鮮人。ロシア系の人も多かった)を掲げ、大いに発展した。動輪直径2mのパシナ型機関車で引っ張る『あじあ号』は欧米に負けない豪華特急だったほど。今で言う資本主義を目指していた満州鉄道、残念ながら関東軍(帝国陸軍)に支配されてしまい第2次世界大戦に突入する。
長い前置きになった。長春は日本にとって中国で最も縁のある都市といってよかろう。1度行ってみようと思っていたら、何とモーターショーが開催されているという(中国は大小合わせ500くらいのモーターショーがあるそうな!)。歩いても歩いても見てないブースが出てくる北京モーターショーの3分の2程度の規模とのこと。当然ながら東京モーターショーより大きい!
ガイドを見たらウナります。東京モーターショーに出展していないBMWやアウディを始め、ポルシェやフェラーリ、ベンツまである。これ見ただけで「負けた~!」。なんたって中国東北部だけで日本より人口多い。しかもお金持ちはクルマを買う気満々! 中国パワー恐るべし! 来年は満州鉄道の名残を尋ねる旅を兼ね、長春のモーターショーに行ってみたい。
ということで東京モーターショーは出展社数で厳しい状況になりそう。しかし! どうやら今回は自工会側に激しい危機感あり(モリゾウ会長にプレッシャー掛けられた?)、台場周辺でいろんな自動車関連のイベントを行うという。詳細が発表されていないけれど、希少なスーパーカーも見られるようだ。新しい姿のモーターショーとして世界のお手本になったらいいと思う。
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