1秒後はカオス
午前中は3カ所のSSのペースノート作り。なかでも「こらスゲエ!」とウナったのが、用水路沿いのSS。走るのはガードレールの類一切無しの土手の上の幅3mくらいのジャリ道で、ほぼ全て直線。つまり全開です! まぁ最高速が出るでしょう。とうていラリーで使うコースじゃない。往年のサファリか?
といったことを考えながらレッキを終えてシェイクダウンのコースに向かう途中、サービスから移動してきた本番車と遭遇。トヨタのステッカーは全出場者に貼り付け義務。ボディサイドには「タイ頑張れ!」と書いてあります。こうやって外観だけ見れば早そうなラリーカーだ。少し旧式ではありますが。
ということで始まったシェイクダウン。走り出すと「やっぱしFFですね!」。アクセル踏むと前輪だけホイールスピンする。しかもターボラグが猛烈! コーナー手前から左足ブレーキ踏みながらアクセル全開してるのに、クリッピングでトルク出ていない。加えてテール出ると、流れが止まらない。
いろんな理由はあるけれど、ペースノートにキチンと「ドントカット」(イン側に入るな)と書いてあるコーナーでクルマが内側に巻き込み、結果的にインカット。内側の出っ張りに当たってゴロンしちゃいました。速度は30km/hくらいだった、ユックリだったのでスローモーションみたいでしたね。
やっちまった!
ジツは転倒するの、生まれて初めて。目の前のガラスが割れている。スペアパーツ無し。これでラリー、終わりか? そんなこと考えてる場合じゃない。裏返しのまんま止まった。燃えるとイヤなので脱出しようとしたが、迂闊にシートベルトを外せば「どさっ!」と落下する。手で天井を押さえてから外す。
植草君曰く「哀愁の背中」
少なくともフロントガラスを交換しないとラリーに出られない。フロントのタイロッドも曲がった。タイには入っていないランエボだけに、もはやオシマイか、と覚悟を決めたら「フロントガラスが見つかった」。「タイロッドエンドも確保出来そう」。かくして暗くなり始めた頃から出場に向け修理を開始。
驚くべきコトにラリーカーを見るなり「何も出来ない」とお手上げとなり、怒るのを通り越して「部品もない。こうなるれば笑うしかないぜ」状態になっていた小沢さんが、転倒するなりマジのモードに入った。逆に私は小沢さんにタマシシが入ったら、なぜか肩からチカラ抜けました。明日はセレモニアルスタート後にSS1だ。
どうなるか全く解らない。マイペンライです。
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師匠のでっかい「哀愁の背中」に思わず、
「大丈夫ですよ!師匠!どうしたんですか!」って
声をかけたくなりました。
今回のラリーのポスターから
すごい盛り上がりそうな気配。
気負わず、マイペースで!
そうです。ホンサオ!じゃなかったマイペンライ!