狼少年
震災からもうすぐ1年。NHKスペシャルで震災を取り上げている。最も大きな問題なのは「なぜ津波から逃げなかったのか?」ということ。少なくとも地震から30分。遅いところだと50分あった。中にはクルマのラジオで地震のニュースを聞いていて津波に巻き込まれた人まで居る。この点、分析/考察されていない。
なぜか? 気象庁批判になるからだ。地震あると毎度の如く気象庁から大仰な津波の警報が出る。必ず海から離れろ、と言う。しかし来るの、小さいヤツばかり。狼少年を地で行ってるから素晴らしい! 日本の道路標示と全く同じ。どこでもアブナイと書いてあるので、本当にアブナイ場所が解らないです。
しかも今回の津波、第一波が超過小に報じられた。私が覚えている限り「第一波はすでに到達。10cm」であります。この報道を聞いて「毎度のことね」と判断した人も少なくないだろう。ここで気象庁の批判をする気など無い。我が国の「公」は今までも、おそらく今後もそんな状態だと思う。
大切なのは「自分の判断力」を磨くこと。津波だけでなく全ての事象に当てはまる。メディアの一次情報だけ重視し、そこから先は自分で考えるクセを付けるべきだ。私は原発事故の直後からツイッターで風向きの情報を流した。気象庁などの気象データを見るだけで、誰でも風向きなど解ります。
もちろん「ビビリ過ぎ」もアンポンタンだ。「羮に懲りて膾を吹く」は人間として超カッコ悪い。熱いモノは熱いモノとして扱い、冷たいモノは冷たいモノとして扱うことこそ人生修行の目的かと。ただ「羮に懲りない」輩も多いから困ったことです。そもそも日本は地学的に原発向きじゃない。地震のソークツですから。
文化的にも向かぬ。決断力無いし、死ぬと解っている現場に人を送り込むシステムだって無い。震災直後の官邸と東電のやりとりなんか報道され始めているが、あんな体制で原発を稼働させること自体、無理でしょ。それでも原発再稼働を許可する自治体があれば、もう何をかいわんやです。
鈴鹿で50周年イベントが行われていた。30年前に行われた盛大な20周年イベントがつい先日のように思い出される。あの時に聞いた1,5リッターV12のホンダF1の音や、125cc5気筒のエンジン音は今でも明確に思い出す。行きたかったけれどいろんな用あって断念。残念。
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去年の3月11日、新浦安に仕事に行くために千葉から357号線の船橋ララポートあたりを走っていました。急にハンドルが効かなくなったのでパンクかと思いましたが、電柱が揺らいでるので地震とすぐに分かり停車。他のクルマもほとんど停車しました。しばらくして走りだしとたん、また揺れて再び停止。阪神大震災で高速道路が倒れたことが思い出され右側の湾岸線が気になってほとんどのクルマは左車線走行を徐行。
ワンセグからの気象庁発表の津波10cmのアナウンスに安心して新浦安に向かったところ、JR線から南に入ったとたん、流動化による地下水の噴出しで水深20cm。徐行してたにも拘わらず道路に段差が生じていてガタンと激しいショック。仕事先のビルに入ったらエレベータすべて停止。携帯電話も通じず12階まで階段を登って先方と会ったのですが、仕事どころではない、テレビに見入っていました。そして10cmの津波ではありえないことが、初めて分かり東京湾にも波が来るかも知れないので、すぐに帰宅することにしました。
ヘドロを含んだような地下水が吹き出しクルマは屋根まで泥だらけ。ガソリンスタンドで高圧水掛けてもらってやっと視界確保しました。浦安駅周辺の歩道や階段が隆起沈没でガタガタになっていました。千葉市まで激しい渋滞で裏道を縫うようにしましたが帰宅できたのは22時半でした。ヘドロの水をかぶったエンジンルーム、いくら洗浄しても落ちずちょうど父親が免許返上で乗らないクルマがあったので乗換ました。
10cmの津波情報の影響は計りきれないでしょう。千葉でなく宮城だったらと思うと。
津波報道の件、どうやら速度制限にも似ていますね。例えば国道246なんて都内区間の制限速度と比べて流れが良くて信号間の距離もある厚木と横浜青葉IC区間でまったく同じあるいは10kph程度しか違わなかったり、見通しの悪い住宅地の速度が30-40kphで246が50-60kphだったり。高速道路なんてこれよりもっとひどいですし。しかもネズミ捕りはかならずこういう飛ばしても安全な道路、というより安全なのが分かってるからみんなが飛ばす道路ばかり。
制限速度にメリハリが無いため各ドライバーの自己判断で速度超過。だから本当に危険な箇所なのに制限速度を無視する癖がついてしまって飛ばしたり。危ないです。
厚木-横浜青葉IC区間のように車道と歩道がはっきり分かれていて比較的車幅が広く見通しの良い道路は75-80kph、高速は130kphにして、追い越し時以外走行車線厳守を徹底するのが適切なのではと思いますが、どうでしょう?
先ほどの国道246速度制限の投稿、大雑把に言うと相模川と多摩川区間の事です。
知り合いの方の祖父のお話しです。
いわきの薄磯海岸近くに住んでいて、津波警報が有り、祖母、娘さんは避難したのですが、祖父だけは「絶対に逃げない!」と言い張って、残ったそうです。
次の日、自宅近くで発見されたそうです。
漁師さんなりの意地なのかな、家を離れたく無かっただけなのか。
それとも警報を甘く見たか、いつものことと思ったか。
自分の判断力
以前、クローズアップ現代で放送していましたが
釜石の子どもたちの驚くべき避難行動。
本当の「生きる力」ですよね。
いくら狼少年と言えど、今回の地震は明らかに今までと違った。
40数年生きてきて、関東ですらここまで長く激しく揺れたのは初めてでした。
関東でコレなのに、震源は宮城だという。
宮城近辺の人はもっと凄い揺れに見舞われたはずなのに、なぜもっと危機感を感じなかったのかとても不思議です。