環境技術
午前中原稿書き。中野に立ち寄ってから15時30分開始のトヨタ環境説明会へ。内容についちゃECOカーアジアをご一読頂きたく。ここ数年、トヨタは「すげぇぞ!」という技術を出していない。今日こそウならせらてくれるかと期待したのだけれど、とりま無し。そういえば最近トヨタ車の記事もショッパイ傾向である。
あらま、だったのがiQベースの電気自動車。電池容量リーフの半分の12kWhで360万円するという。驚くほど高い。試乗もしたが、良く出来ているもののリーフにゃ届いておらず。そんなクルマを年末からフリートに販売するという。トヨタは1997年にプリウスを出し、追いつかれたのは1999年だった。
電池は旧サンヨー開発のパナソニック製
いや、正確に言えばハイブリッドとして追いつかれたのでなく、初代インサイはト車体そのものからして入魂の作です。ハイブリッド技術としちゃ全く届かず。それと同じことが電気自動車で起きている。2010年末に発売されたリーフにトヨタもホンダも未だ追いつけず。リーフレベルの電気自動車作るまでさらに2年か?
バックマーカーが出てくれば出てくるほどリーフの凄さが解る、という点でも初代プリウスに似てます。「時代を変えるクルマ」に私は2台とも深く付き合えたのだから、クルマ好きとしちゃ幸せだ。リーフに乗っていると電気自動車の将来性を確信出来る。確かに不便なブブンもあるのだけれど、最近リーフばかり乗ってますから。
終了後、ザッカー編集部で伏木センスと対談。お題は中国。今回の争乱、伏木センセからすれば自動車業界にとっちゃ決定的な問題じゃ無いという。「新聞が騒ぎ過ぎだよ」だって。私は一般メディアの読みの甘さをずっと書いてきている。いつもの通り見事に噛み合わない。別に同じ意見じゃ無くていいですけどね。
自動車業界を眺めると甘く評価している人は少なくないようだ。ちなみに本日、複数の自動車メーカーの人に聞いたら「流通在庫が急増してます。工場のラインをいつ止めようか迷っている状態です」。やっぱし売れないらしい。そりゃそうだ。この点、伏木センセに言うと「オレが見たわけじゃないから信じない」。嗚呼。
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初代プリウスの技術は確かに高かったですが、他メーカーだって「うちの技術では到底作れない」とは全く思っていなかったはずです。
事実、他メーカーも試作車はつくっていたし、
すぐに限定ながらも発売したメーカーが多かった。
しかし、その後どうなったかは言うまでもないですが。
同じ構図がリーフにも重なります。
電気自動車なんてモータとバッテリだけ調達すれば直ぐにできるとタカをくくっているメーカーがほとんどです。
しかし、日産を除いて現実的な価格で高信頼性のバッテリを手にできているメーカーはありません。
日産ディーラーにおいて急速充電の使い勝手が悪いと批判されていますが、充電という概念すらない日産以外のディーラー。
日産以外がEVを限定販売しかできないのもそういった充電環境を提供することができないのと、EV販売・整備のノウハウをディーラーまで広げられていないからです。
日本的な企業の経営者が普通に考えたら、EVをリーフのように普遍的に売ろうなどとは決してなりません。
私が経営者だったら間違いなく「ハイブリッドを進化させて車種を増やそう」くらいの方針でお茶を濁すに違いない。
よくも悪くも外資系の会社だけあります。
シャープを見ているとわかります。
どの業界も明日は我が身です。
自国の産業を育成するとは?
ただ金をつぎ込むだけではないです。
今ある技術を、ソフト面をしっかり守る。
もちろん、法も整備して。
それからでないと、この先の開拓にもっと時間がかかってしまう。
ブラックボックスにしてしまうぐらいの勢いが欲しいです。
松下幸之助さんが井戸を掘った頃の余裕はないですし、
恩を仇で返すこと
非礼であることに何とも思わないことを思い知らなきゃ。
かの国に「親中」だから招かれてホイホイ出て行く。
ホイホイはいかんでしょって思います。
今回の争乱、決定的な問題じゃ無いどころかすでに自動車会社、昨日今日からどこも中国向けの生産調整に入ってます。今後リスクの高い中国を避けコストのより安い東南アジアに移行します。
J-CASTより
信じられない!
>元内閣官房長官の野中広務氏(86)が中国の国営テレビ局「中国中央電子台(CCTV)」の取材に応え、「こんな不幸な事件が起きたのは、まったく日本の人間として恥ずかしい。中国の皆さんに大変申し訳ない」と謝罪していたことが明らかになった。
野中氏は自民党幹事長などを歴任、2003年に政界を引退している。インタビューは2012年9月21日、「日本政府の不法な『尖閣購入』による中日関係亀裂 日本の元官房長官が中国にお詫び」との見出しで放映された。
現在の民主党政権、そしてかつて所属していた自民党に対して、「国のためにどうするか、国民のためにどうするか」という国家観、そして「そのために周辺国とどのように平和を守っていくか」という大局観を欠いていると批判し、「情けない、悲しい思いです」と嘆いた。
野中さんのインタビューを中国のTVで見ました。日本の国はどうあるべきかを考えて行動した昔の政治家に比べ、今の若い政治家は保身に追われるばかりで情けない、という内容でした。
さて、Panasonicが襲われたのは恩を忘れたとかではなく、Panasonicから松下幸之助氏の理念が失われたことや、松下幸之助氏が始めた政経塾出身者(首相と側近ですね)に対する当てこすりだと感じています。松下幸之助氏は中国でも人気です。いっぽうで、Panasonicが脱松下幸之助で変革を進めていることも知っている人は多いです。つまり、Panasonicはもう松下電器ではないと思われています。
それと、残念ですが不買運動の影響を最も受けるのは自動車でしょう。おいそれと買い替えのできない高額商品なうえに最も目立ちますから。中国国旗をつけて自己防衛に努める中国人ドライバーを見ると気の毒に感じます。政府ナンバーを付けたクラウンなどはこんな時でも堂々としたものですが、次回更新時は日本車じゃなくなるでしょうね。
ニュースでトヨタが中国の生産体制見直し、日本から中国へ送るのも当分停止と言ってました。