COTYの分析
今年のCOTYはCX-5でありました。リアルタイムに開票状況を見てると相当の接戦で、60人中20人の開票が終わった時点じゃ20点少々の差。されど21人目は86/BRZに10点のCX-5が0点。22人目も86/BRZに10点だったため、あっという間に一桁の差になってしまう。マツダもヒヤヒヤしたろう。
開票24人目の私あたりからCX-5優勢の流れに変わり、40人終了時点で「こら決まりましたね!」。50人を少し過ぎたあたりで結果が出てしまった。マツダの広報に聞いてみたら「会社を出る際、今回は難しいと役員や開発陣に伝えてきました」。マツダにとっても予想していなかったようだ。
嬉しそうな姿を見てるのが好き
今回の得票を見ると、非常に興味深い。満点の10点を投じた選考委員というと86/BRZが18人。CX-5は20人。しかし10点と同じくらい影響力を持つ0点をチェックしてみたら、86/BRZが5人のCX-5は9人。CX-5嫌いが多かった。ここだけを見るとCX-5の方が圧倒的に状況悪いです。
じゃなんで得票数で上回ったかといえば、CX-5の方に高い点数を入れた選考委員が多かったからに他ならない。例えば6点以上入れた選考委員の数を見ると、86/BRZの5人に対し、CX-5は13人もいる。4点以下の選考委員は、それぞれ25人と11人。CX-5の方が多くの人から満遍なく評価されたワケ。
竹平兄「ホンモノは凄いな」。本物なんか無いですけど
黒澤師匠「これ動くのか?」。だから本物は無いです
いずれにしろ「86の点数+BRZの点数」の合計にならなかったことだけは間違いない。COTYに関する限り、アライアンスによるシナジー効果など全く無し。トヨタとスバルの共同開発を評価した選考委員も多くなかった、ということか。改めて選考委員が投じた点数を見ると、いろんな意味で興味深い。
ちなみに私は86/BRZとCX-5、アップ! 3シリーズ全てに10点を付けたかったけれどレギュレーションで許されず。そこでディーゼルに風穴を開けたCX-5に10点を投じ、その他の3モデルは均等にました。ただ5車種に入れよ、というレギュレーションなので、高額な3シリーズの1点をイヴォーグに入れた次第。
点数は前から86/BRZ ノート N BOX CX-5 ワゴンR up! 3シリーズDS5 ジュリエッタ イヴォーク
1 青山 尚暉 10 0 0 2 0 3 6 0 0 4
2 飯田 裕子 3 0 0 10 4 3 0 0 0 5
3 家村 浩明 0 2 0 7 10 0 0 2 0 4
4 石井 昌道 2 0 0 10 0 3 7 0 0 3
5 石川 真禧照 1 0 0 6 0 0 6 0 2 10
6 石川 芳雄 2 0 0 10 0 5 6 0 0 2
7 岩貞 るみこ 4 0 0 5 2 4 10 0 0 0
8 太田 哲也 10 0 0 0 0 0 2 3 5 5
9 岡崎 五朗 0 0 0 10 3 5 0 2 0 5
10 岡本 幸一郎 10 0 0 6 0 2 4 0 0 3
11 小沢 コージ 10 0 0 7 0 5 2 1 0 0
12 片岡 英明 4 0 0 10 2 3 6 0 0 0
13 桂 伸一 3 0 0 10 0 4 3 0 0 5
14 金子 浩久 5 0 0 0 0 6 2 2 0 10
15 川上 完 10 0 0 5 0 2 0 3 0 5
16 川上 浩平 6 0 1 10 0 3 5 0 0 0
17 河口 まなぶ 10 0 0 4 0 4 4 0 0 3
18 高原 誠 4 0 0 4 10 4 3 0 0 0
19 川端 由美 3 0 0 5 0 10 5 0 0 2
20 河村 康彦 3 0 0 3 0 4 10 0 0 5
21 木下 隆之 10 0 0 0 0 2 3 4 0 6
22 日下部 保雄 10 0 0 6 0 1 4 0 0 4
23 九島 辰也 4 0 0 4 0 0 5 2 0 10
24 国沢 光宏 5 0 0 10 0 5 4 0 0 1
25 熊野 学 5 0 0 10 0 2 7 0 0 1
26 五味 康隆 5 0 0 7 1 0 10 0 2 0
27 こもだ きよし 5 0 0 5 2 0 10 3 0 0
28 斎藤 聡 10 0 0 7 0 3 4 0 0 1
29 佐藤 久実 2 0 0 10 0 2 5 0 0 6
30 島崎 七生人 3 0 0 0 0 2 8 0 2 10
31 島下 泰久 3 0 0 10 0 5 2 0 0 5
32 清水 和夫 2 0 0 7 0 3 10 0 0 3
33 瀬在 仁志 2 0 0 10 0 0 2 4 0 7
34 高山 正寛 4 0 0 7 0 3 10 0 0 1
35 竹岡 圭 3 0 0 10 4 3 0 0 0 5
36 竹平 素信 10 2 0 5 0 0 5 3 0 0
37 舘内 端 0 0 0 0 0 10 6 2 5 2
38 田畑 修 6 0 0 0 0 0 10 3 3 3
39 藤島 知子 10 0 0 7 1 1 0 0 0 6
40 津々見 友彦 9 0 0 10 0 1 3 0 0 2
41 長嶋 達人 10 3 0 0 6 2 4 0 0 0
42 中谷 明彦 7 0 0 10 0 0 4 1 0 3
43 西川 淳 3 0 0 2 0 6 10 0 4 &
nbsp; 0
44 ピストン西沢 10 0 0 0 0 0 2 4 3 6
45 西村 直人 10 2 0 7 2 0 0 0 0 4
46 萩原 秀輝 6 0 0 3 0 3 10 3 0 0
47 ピーターライオン 2 0 0 10 0 6 2 0 0 5
48 平田 勝 5 0 2 10 0 0 1 0 0 7
49 ボブ スリーヴァ 2 0 0 6 0 4 3 0 0 10
50 松下 宏 0 0 4 0 4 4 10 0 3 0
51 松田 秀士 4 0 0 8 0 1 2 0 0 10
52 松任谷 正隆 3 0 0 3 0 3 10 0 0 6
53 まるも亜希子 2 0 0 10 5 3 0 0 0 5
54 御堀 直嗣 0 0 2 4 6 0 10 0 0 3
55 三好 秀昌 10 0 0 5 0 0 1 4 0 5
56 森口 将之 3 0 0 10 0 0 4 4 0 4
57 森野 恭行 10 0 0 9 0 0 3 1 0 2
58 諸星 陽一 10 0 0 3 4 0 4 0 0 4
59 山内 一典 10 1 0 4 0 3 7 0 0 0
60 横越 光廣 3 0 0 10 2 4 6 0 0 0
合計 318 10 9 363 68 152 282 51 29 218
86/BRZに10点を入れなかったのは、多田さんが訴えていた「身近なスポーツモデル」にならなかったからだ。チューニングショップからすれば待望の大型新人なのだろう。ラリー界にとっても同じ。かくして高価なパーツばかりになってしまった。ラリー車を作ろうとしたら、部品超高いです。
下を見て200万円! これじゃ手軽にラリーなんか出来んでしょう。私のように貧乏パワー炸裂で楽しくラリーをやれればいいけれど、86/BRZだとそうもいかない。気軽に遊べないスポーツモデルなら86/BRZ以外だっていっくらでも存在する。そんなことから、CX-5を高く評価しました。
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国沢さんのリンク友の評論家さんは、全幅1800mmを超える車種には入れない主義だとか。
わからないでもないけど、なんだかなぁ〜って感じ。
ご指摘の通りだと思います。
86&BRZの登場時、
それは面白いクルマが出てきたなって
ワクワク感がありました。
しかし、
だんだんとチューンパーツがおごられた
ある種マニアックな世界が
脚光を浴びる方向にあるように思います。
マガジンを開けば、そんなんばっかですもんね。
クルマ好きの世代が喜ぶのはわかる。
でも、それは、その世代のお祭りであって
広がらない。
どっかのテレビ局のように、過去の視聴率稼ぎの
俳優さんや女優さんを使ってみたけど
全体の視聴率のアップにつながらなかったように。
それは・・・まずい。
マツダおめでとうございます。ドヤ顔(誉めてるんです、ゴーンと並んでも会社の規模が小さい感がしない!かっこいい)しながらも、リーマンショック後から苦労された社長さん。スカイアクティブテクノロジーが認められた技術屋さん、認められたんだなぁ。株価急上昇だし、フォードと別れて正解かもなぁ。後はスカイアクティブ4WDの開発よろしく(笑) 86、BRZは誉める人ばかりですが、完全新開発ポリシーの開発魂と有り物使えるものは使って、新開発じゃなぁ… しつこいけどスバルの為にも適度な排気量直4+リヤサス新開発してお値段安くしたら、違ったかもなぁ。惜しい。 4WDで思い出したんですがロスモーターショウで新型ラブ4を写真で見ました。不覚にもトヨタ車のデザインなんかオーリスワゴン以外国内仕様車終わってんなと思ってましたが、かっこいい…と思いっちゃいました。が日本じゃ当分出ないらしい。アメリカなら6ATなんですよね前は4AT。何故国内はCXー5が売れてるの見て分かるように、特にCVTじゃなきゃいやだ!なんてユーザーは少数派で特に求めてないよーな?4、5ATそれ以上の段数の多段ATとMTならOKみたいな?メーカーの都合と、押し付けと、アホな燃費基準+減税の為ですよね?これじゃ軽自動車と小さいのしか売れないのも納得。トヨタの4WD制御が新型変わったから、電子制御湿式多版クラッチカップリングで、同じサプライヤー?だしCXー5もかわるかもなぁ…キャパシターつけて4WD進化したら一層凄い車だな。しかしトヨタは?新型出しても日本じゃHV仕様できるまで当分旧型を販売か…ありえないでしょ。新型の方が環境性能上がってるはず。儲ける為?燃費?新型でしょ!…燃費数字、低燃費、低燃費、日本サイズ、合唱のように繰り返すようになって普通乗用車売れなくなり、国内経済的にもいいんですかね?本当に?電気自動車は排ガス0とか… ちょっとマスコミ…罪深いな。 受賞したCXー5なんてデカいし、電気自動車とは対局だし。 資源、エネルギー政策も関係しますが、十分低燃費技術は 各社やってるし、低燃費数字が目的になってる車がこうも多く、海外仕様とかなり違うとは…国内市場終わるなぁこのままじゃ…。
よしこの勢い!
これに刺激されてさすがのトヨタも「ハイブリッド絶対主義」を脱してダウンサイジングターボ〜ディーゼルとクリーンエンジンを多方面から展開すべきことと悟ったと思いたい。
実際2014年から次期クラウンのバリエーションとして4気筒の2.0ターボが<クラウンアスリートII>としてシリーズに仲間入りすると見られ、300psと二桁燃費(無論JC-08)を引っさげて市場に波乱を起こす姿が待ち遠しい限りなのだ。
ディーゼル特有の「キューピーマヨネーズ並み」の排ガス臭がどれだけ撲滅されるか、マツダ自身の次作アテンザ・ディーゼルともども今後の動向を見守る価値はあろう。
実際、ヨーロッパを訪れた石原慎太郎氏が「かの地の街角は排ガスのにおいが全くしない!」と慨嘆していたほどだからクリーンディーゼルは着実に進化しているのであり、わが国も早急にワールドスタンダードに合わせるべき正念場に入ったと思う。