レネゲートPHV発売。皆さんホメるかもしれないが、私は全く推奨せず!

ついにアメリカ車のPHVがデビューした。まだFCAグループ(間もなくPSAと一緒になりステランティスになる)のJeepレネゲートというモデル。レネゲートはフィアット500Xの兄弟車だからVWゴルフと同じCセグメントに属す。日本車だとC-HRやCX-30。PHVとしての能力はバッテリー搭載量11,4kWhということから初期型アウトランダーPHEV程度をイメージしていただければよい。EV航続距離40kmですね。

頑張ったのが価格。システム出力239馬力と頑張ってる『トレイルホーク4xe』というナビまでフル装備のグレードで503万円。同等の装備内用を持つエクリプスクロスPHEVの50万円高といったイメージ。輸入車としては良心的である。魅力的なクルマなら大いに推奨したいところながら、PSAグループ全てのモデルに当てはまるのだが自動ブレーキ性能は決定的に厳しい。というかやる気の無さがハンパ無し!

ヨーロッパの試験を見たら、自動ブレーキテスト全て忌避。一つも出ていない。カタログを見ると自動ブレーキ付きだと書いてあるが、止まれる速度に代表される性能一切触れておらず。そればかりか歩行者を検知できるかどうかすら書いてない。センサーは単眼カメラのようだ。FCAに聞こうとも思ったが、おそらく全く解ってないだろう。輸入車ディーラー、単なる販売店というケースが多いのだった。

考えてみたらFCAにとって日本なんかちっさい代理店。本社にスペックを聞けるようなポジションにない。FCAに限らず本社の技術者に話を聞けるキチンとしたルートを持っているのはボルボくらいのもの。VWですら100回以上自動ブレーキの性能について問い合わせても未だにマトモな答えが返ってこない。Jeepなんか期待するのは無理。そもそも広報がコロコロ変わっている時点で正しい情報なんか入ってこない。

ということで前述の通りレネゲートの公的な試験を調べてみたのだが、対車両だって怪しい。稼働するということなんだけれど、安定して止まれないようだ。対人は絶望的と思ってよさそう。上にユーロNCAPの公表動画をリンクしておく。といっても自動ブレーキの試験は前述の通り忌避したため皆無。付いてない、と諦めた方がよさそうです。503万円出すなら全ての点でRAV4 PHVが圧倒する。

運転ミスなどしない! 安全なんか自分で確保すればいい、という剛胆な人のみどうぞ。

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