マツダのラージ車(直6搭載モデル)、先週役員会で予算承認。社内で疑問の声多数とか

いやいや驚きました! 複数の情報筋によれば、いわゆる「ラージ」と呼ばれる直6エンジン搭載車に対する数百億円規模の予算が役員会で承認されたという。「素晴らしい!」と賞賛するマツダファンや「売れないかもしれないがブランドイメージ確立のために必要」みたいなことを書くマツダ贔屓のメディアもいると思うけれど、もはやゴールに向け最終コーナー曲がった感じ。

ラージ商品群、逆立ちしたって2030年CAFEの「WLTCで25,4km/L」をクリア出来そうにない。現在ラージと同じクラスで最も燃費良いアコードHVが22,8km/L。最も燃費良いラージ車でディーゼルのマイルドハイブリッドになるようだけれど、アメリカじゃディーゼルなど売れないし、欧州WLTCは日本より20%くらい厳しく、二酸化炭素排出量基準のためディーゼルは10%不利。

ブラックサタンは「今のうちに楽しいクルマを楽しもうという人が出てくる。マツダはそういったお客さんに声に応えよう!」と檄を飛ばしているようだけれど、先日も書いた通りこのままじゃダメだということを強く認識しているのがマツダ社員である。ラージの予算が役員会を通った後、社内からたくさん「やめるべき」という声も出ている(出ているそうな、じゃなく出ていると書く)。

今やマツダの開発陣は様々なプレッシャーを受け、ストレスの極みにあるという。昨日、マツダのチーフエンジニアが酒気帯び運転したと報じられた。チーフエンジニア、スズキやダイハツを除けば基本的に面識あります。この件、酒気帯び運転は200円足らずのお菓子をコンビニで万引きして通報されたところから発覚している。コンビニでの行動、目立っていたらしい。

どのメーカーもチーフエンジニアは花形。能力だけでなく人格も評価される。モテるため女性関係でトラブルを起こしたという話はたまに聞くが、万引きなどありえない。何百億円もの予算を任されますから。この人、社内から「出遅れているBセグ車やレンジエクステンダーで無理難題を押し付けられていて大変そうだね」と言われていたそうな。メンタルが厳しかったという声も。

MX-30のレンジエクステンダーは開発に遅れが出ているという

報道では既存の車種のチーフエンジニアとして出てくるが、次世代を背負って立つ新型車を任されていた重要人物なのだった。ここまで読んで「なんで国沢がそんなこと知ってるのか?」と疑問に思うかもしれない。マツダ社員の中にも今の状況を何とかしたいという人がたくさんいるということに他ならない。そろそろ丸本さんや株主の出番かもしれません。

 

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