2007年はいかに?

よく「今は変革期」と言われるが、自動車ギョウカイに関しちゃ「変革は2004年くらいに終了済み。結果が出始めた2006年」だったと思う。環境(燃費)の時代到来についていえば、20世紀終盤から十分予想出来た。そいつに敏感じゃなかったグループは完全に出遅れた感じ。

クルマ好きの減少も数年前から始まっている。というか年末にカタログ特集号用の原稿を書いていて、「こら厳しいワケだ」と、ハッキリ認識す。最近の売れ筋モデル、どれも特筆すべき点を持っていないのだ。一昔前なら特徴のないモデル、トヨタ車くらいだったけれど、今や5分の4くらいは書くべき点を見いだせない。どれも「普通に良い」ワケ。ヒョウロンカなんか不要。

しかも買う側も、ハンドリングの良さや走る楽しさの優先度、非常に低い。いや、今や優れた動力性能や高いコーナリング性能を持っていても、発揮すること自体「社会的な悪」とされてしまう。2006年の最後に乗ったミラで「これで十分だなぁ。でもクルマに対する興味は無くなるでしょうね」とシミジミ感じた。

2007年になると、もっと優勝劣敗がハッキリ解る状況になるだろう。これ、自動車メーカーから自動車メディアまで含みます。より正確に表現するなら「方向性をキッチリ定めたモノの勝ち」である。出遅れ組にとっての2007年は、淘汰の始まりか再生の始まりか」になるだろう。

自動車メディアもメーカーから出てくる情報をそのまま使うだけじゃダメ。原点に立ち返り、オピニオンとなるべく切磋琢磨し、エンタティメント性を磨きたい。簡単に言えば「さすが、とウならせ夢を感じさせ、怒らせ大笑いさせる」ということであります。

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