VWも尿素使わず!
以前ここで「VWのBIN5対応ディーゼルは尿素水を使うタイプ」と書いたが、間違いでした。VWも後処理に尿素水を使うディーゼルを開発中ながら、トゥアレグなど主としてマルチシリンダーの大排気量エンジン用とのこと。2008年に発売予定としているVWのディーゼルは尿素タイプだけでなく、触媒+DPFタイプの2リッター4気筒もあるのだという。つまりサルファフリー軽油(硫黄分10ppm以下。実質的には5〜7ppm)さえ使えばOK。となればホンダと技術的に互角。早い方が評価されます。ホンダも「急げ急げ!」という号令掛かって懸命のようだけれど、VW陣営だって余裕あるワケじゃなさそう。最終的なハードルである「耐久性」をクリア出来なければ市販出来ませんから。VWの発表は2008年秋から冬というセンが濃厚(2007年2月時点では20ヶ月以内とコメントしている)。ただ実車の販売開始は2009年に入るというウワサもある。一方、2009年秋の発売を予定していたホンダの動きを見ると、発売時期を早めるという可能性が出てきました。いずれにしろホンダとVWの戦いになることは間違いない。それにしても数年前までガソリンエンジン車並のクリーン度を持つディーゼルエンジンなど夢のまた夢だった。それが間もなく実現するというのだから驚くしかありません。ディーゼルの時代はすぐそこまで来ている。
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小型車で尿素を使うのは少ないのでは。 この分野では何といってもTOYOTAのDPNR技術はは無視できないでしょう。 既に世界で一番クリーンと言えるレベルの車両が欧州で発売になりました。
http://ameblo.jp/doe136/entry-10026382628.html
引き続きPSAもこのレベルのものを出してきそうですし、大型ディーゼルだけは触媒の製造コストの関係から安くて容易にNOxを下げられる尿素が手っ取り早い。しかし、将来的には尿素を使わない技術がでてくるのは時間の問題のようにおもえますが。 正直WVのディーゼル技術は燃焼技術も含めて考えると現時点では遅れ気味ではないかと思います。 ディーゼルの技術は後処理だけではなく、今後まだまだ改良される部分が沢山ありますから。 PSAが他社が1行程最大5回の噴射に対し6回の噴射をさせるのには十分な理由もあるし、これだけが全てではないので、あまり単純に評価はできないと思います。 ディーゼルの技術は奥が深いんです。 実際に、足に使われると良く判りますよ。 昔はディーゼルは絶対に乗るつもりが無かった人間が、言うのですから、是非お試しあれ。