凄い! 次世代パワーユニット!
面白い! やっぱし技術って素晴らしい! トヨタはアメリカで行われた世界SAE会議で、新しいコンセプトのピストンエンジン発電機を発表した。詳細なスペックや情報は下のリンクで見て頂きたい。私の拙い英語と物理の知識により理解出来る範囲で、大雑把な紹介しておきます。
BMWのi3に代表されるレンジエクステンダー次世代自動車の大きな柱の1つになると思う。必要なのは電気自動車に搭載するための発電機である。しかしi3に搭載されている発電機は19世紀のまんまだ。車軸を回すために考えられた「クランクを回転させて駆動軸に伝えるエンジン」です。
19世紀に考案されたエンジンで発電機を稼働させようとすれば、回転するクランク軸に、発電機を取り付けるワケ。クランク軸を回そうとすればベアリングも必要だし、回転時の摩擦損失だって少なくない。振動を抑えようとすれば、回転するバランサーが必要。そこで技術者は考えた。
クランク軸なんか不要でしょう、と。上のリンクを御覧頂きたく。ピストンの移動により稼働させる発電機を考えたのだった。これならピストンの移動でそのまんま発電可能。同じピストンをもう一組組み合わせてやれば、振動も打ち消せる。何と! 熱効率は試作で42%にも達したというから驚く。
ちなみにレシプロガソリンは20%に達すればオンの時。トヨタの新世代パワーユニットなら38%に達するものの、「最大」熱効率であり、平均すればディーゼルに届かない。新しいコンセプトの発電エンジンは常時最大熱効率に近い状態で稼働させられることだろう。実現したら素晴らしいと思う。
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