ホンダどうした? 2022年の米国販売台数マイナス32.9%! ヒョンデ+キアに大負け

2022年の販売統計が少しずつ出てきた。アメリカの台数を見て「う~ん!」。ホンダが極端に厳しい。2021年は147万台を販売したものの、2022年になって98万台まで落ち込んでしまった。マイナス32.9%! こんな酷い数字、見た記憶無し。トヨタも半導体不足で厳しいと言っているけれど、マイナス9.6%に留まっている。日産はけっこう厳しくてマイナス25.4%。

ちなみにアメリカ全体だとマイナス7.8%なので、トヨタの落ち込みはそれほど気にならないレベルです。ホンダ、どうしちゃったんだろう? 2021年までキアを含めたヒョンデグループの台数(148万台)とホンダが同じくらいだった。2022年になりヒョンデ単独78万台から背中が見える台数になってます。いや98万台のウチ、10万台はアキュラ。もう肉薄された。

シビックとアコードの見分けがつかん!

半導体不足が一番厳しかった2021年より大きく落ちたのだから深刻だと思う。内容を分析すると、アコードとシビック、CR-Vといった稼ぎ手が大幅に台数を落としている。本来なら頑張ってくれないと困るインサイトは絶対的な販売台数が剣が峰状態。ホンダの場合、アメリカでの売れ筋は普通エンジン車なのでハイブリッドより半導体不足も厳しくないと思う。

ホンダも厳しいと認識しているのか、日本名ZR-Vは(アメリカでHR-V)装備の簡素化をしてカローラクラスと同じ価格帯にしてきた(2022年半ばに旧型ヴェゼルから新型ZR-Vに切り替え)ホンダというブランドで安ければお客はつく。ZR-Vのみ少し販売台数を伸ばしている。ただ全体からすれば焼け石に水状態。アメリカの同業者によれば、デザインの評価が低いそうな。

ラスベガスでデビューしたソニーホンダモビリティの電気自動車も、日本でこそ報じられたがアメリカのメディアは冷淡だった。そればかりか現地取材した同業者に聞くと、皆さんネガティブ。売れないだろうね、と言う。デザインが新しさを感じさせないし、そもそも「何でセダンなの?」と思ったアメリカ人が多かったようだ。ホンダの足を引っ張ってるのはデザインだと思う。

1つだけ明るいニュースです。6月1日付けて青山さんが副社長になる。この方、事務系ながらクルマ大好き! 今のホンダを嘆いていると言う。暗い会長が残ってしまったけれど、もはや影響力は薄くなっていると聞く。青山さんに頑張って貰い、抜本的な改革をして頂きたいと切に願う。まず商品化まで時間の掛かるデザインの大幅な見直しを! アメリカの立て直しも待ったなしだ。

<おすすめ記事>

1 Responses to “ホンダどうした? 2022年の米国販売台数マイナス32.9%! ヒョンデ+キアに大負け”

  1. CX-60 より:

    自動車全体で厳しかったのが2021年、そこから半導体の買い負けが挽回できなければ、悪影響を引きずってしまいます。
    売れるだけにして値引きを控えた(台数をわざと絞った)ならいいけれど、アメリカでそうはしないだろうなあ。でも日本はヴェゼル・PLAYは受注停止のまま、ZR-Vの納期ものびのび。何か歯車が狂っている感じです。
    アメリカ向けに作ったアコードの顔と、やっぱりアメリカのためにSHMで作ったアフィーラの顔が全然違うけど、そういうもんなのでしょうか。テスラだってグリルレスですが表情みたいなものはあると思います。

コメントを残す

このページの先頭へ