「欧州も2035年以降エンジン車の販売を禁止することはない無い」という情報が流れ始めた
2月14日に欧州議会が「2035年以降エンジン搭載車の販売を禁止する」という法案を可決。その後、3月7日のEU理事会で採決され実行へ向けて動き始める予定だったのだけれど、ここにきてドイツとイタリア、ポーランド、ブルガリアが反対を表明。採決の日時を延期した。そんな流れを受け「欧州も完全な電気自動車推進はできないでしょ!」という人も出てきた。
詳細を取材してみた。そもそもポーランドとブルガリアの場合、自動車メーカーはないため、反対の理由って「高い電気自動車なんか買えない」というだけ。ポーランドについちゃ戦争で様々な援助を受けている。修理の国から「一緒にやろうよ」と言われたらいくつか条件を挙げ賛成に回るしか無いだろう。ブルガリアについちゃさらに立場が弱い。この2カ国は翻る。
ドイツだけれど、内容を調べたら「eフューエルを認めて欲しい」ということであり、カーボンニュートラルは否定していない。すでに航空機はeフューエルを使うことが”ほぼ”確定しているため、それを融通してもらえばいいということ。ドイツは国内移動にクルマを使うケースが多いため、足の長いパワーユニットのニーズ大きい。欧州全体でも「ニーズあるのでは」。
実際、EUが早い段階でeフューエルまで否定したことに対し異論がたくさん出ていた。我が国も反対派。だからこそ水素エンジンなどを提案している。もっといえばEU理事会の決定を延期した最大の理由が「カーボンニュートラル燃料を使うエンジンを認めるかどうか」という点にあると考えていい。イタリアはドイツを支持している。日本とドイツとイタリアが目立つ。
こういった流れ、欧州だと不利。政治的な主導権を握れない。そもそもドイツは欧州の中じゃ中東の石油利権に近いと思われている。政治力だとフランスやオランダ、北欧などが強い。ということで最後にドイツが反対しているものの、どこまで踏ん張れるかだと考えます。個人的にはeフューエルを認めてもいいんじゃないかと思うが、欧州だと強硬に反対する意見が強い。
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日独伊といえば、かつての第2次大戦の敗戦国ではあーりませんか。
こりゃEVでも戦う前から負けてます。というのはおチョッカイです。
m(_ _)m
記事を読んで、あらためてEV至上主義の趨勢には、クルマを製造していない国の意向が大きく影響してくると感じました。
ニーズは明らかで、「車両代が安くて維持が容易でリーズナブルでカーボンを出さないクルマ」です。クルマメーカーを持つ独伊にとって、eフェールはその際たるものでしょう。
欧州のEVガラパゴス化は、充分有り得ると思います。というか、それくらい割り切っているのが全方位戦略のトヨタなのだと、あらためて合点がいきました。
マツダファン、テスラ株保有者としては複雑。やはり今からはトヨタ車かな?