少しばかり驚く! 乗用車のボディ形状の歴史を見るSUVが本流でした! セダンは一時期の流行かと
センチュリーにSUV仕様があることをトヨタは発表した。なんでSUVかと思いながら改めて自動車の歴史をチェックしてみたら、少しばかり驚かされました。乗用車の本流ってセダンじゃなくSUVだったのだ! 市販車との価格差という意味で乗用車の頂点と言えば、ロールスロイスのファントムや御料車としても使われたメルセデス770だと思う。ボディ形状を見るとトランク無し!
メルセデス770 写真メルセデス
1940年代くらいまでの乗用車を見ると、全てトランクの無いSUVのようなボディシルエットを持つ。日産初の量販車であるダットサン14型やトヨタ初の乗用車トヨダAA型もトランク無し。加えて当時の道は砂利道も普通だったので最低地上高を確保した。乗用車のシルエットとして考えたら利にかなっているということなんだろう。そう考えたらセンチュリーSUVもVIPカーにふさわしい?}
ダットサン14型 写真/日産
多くの人は「SUVブーム」というけれど、もしかしたら一過性のものじゃなく乗用車としての基本に戻ったのかもしれません。考えてみたらセダンのトランクスペース分って無駄な長さだと思う。大きな荷物を積むときもSUV形状ならリアシートを折りたたんで広いラゲッジスペースになる。ステーションワゴンと比べたって全長を短くすることが出来ます。5ドアHBでもいいですけど。
中国でSUVが爆発的な人気になっている。中国、今までは圧倒的なセダン人気だったのだけれど、新しく出てくる電気自動車の大半がSUV形状だったりする。だったらエンジン車のSUVも売れるだろう、と考えたのが日産やホンダ、三菱自動車、マツダなのだけれど、興味深いことに不発。ここにきて自動車の方向性が少しずつ変わってきたということなのかもしれません。
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いつも楽しく拝読させていただいてます。
さて、SUVと言えばT型フォードもSUVでしょうか?
徳島工業短期大学でT型フォードを蘇らせようとしています。機会があれば取材してみていただけないでしょうか?
以前国沢さんがステーションワゴンのことを「走行性能と実用性のバランスを考えると、ステーションワゴンはすべてのジャンルでもっとも優れている」とおっしゃっていましたが、私もステーションワゴンに乗ってみてその通りだと感じています。まあ確かに新雪の降った後などにはお腹をこすりながら走ることになりますが…
なのにSUVが売れるのは「上から見下ろすことができる、ある種の優越感にくすぐられることを好む人がふえたからかなぁ」とおもったりします。