世界規模でガソリン余り現象が顕著になってきた。石油利権、次の手はどうくる?
当たり前のことながら世界規模で電気自動車が増え、ハイブリッド増え、燃費規制強化され、制限速度低くなればガソリン消費量は減っていく。しかも原油を精製すると、ナフサ(ガソリンの原料)が一定量出来てしまう。困ったことにナフサを効率よく利用できるのはガソリンくらい。そしてガソリンはガソリンエンジンしか使い道無し! ナフサ、余っちゃう!
もちろんナフサから作れるモノはあるけれど、ガソリンと比べたら圧倒的に安価。捨てるような価格でしか使えない。石油利権側からすればゆゆしき問題となる。単純計算でも電気自動車の比率が20%になれば、ガソリン消費量は20%減ってしまう。さらに燃費40%減のハイブリッド車が普及すると、欧州すら大ざっぱに言って毎年5%以上減っていくことだろう。
2010年度
上の表は2022年度と、東日本大震災前の2010年のガソリン消費量。全走行距離は2022年の方が僅かに増えているのに、消費量で17%ほど減っている。2010年度は今よりずっと少なかったハイブリッド車の売れ行きが急上昇。高齢化により全走行距離も減り、電気自動車だって増えていくだろうから、2035年度には2010年度の半分以下になると思う。
当然ながら販売量が減り経営難になるスタンドは漸増。スタンド無くなった地域は電気自動車に置換されるため、さらにガソリン消費量減っていく(←イマココ)。高く売れるガソリンで儲けていた石油業界ながら、ナフサだと安い原料にしかならず四苦八苦。世界規模で政権とズブズブの石油利権は、様々な方法で補助金など引き出すべく画策する。我が国のガソリン補助金が先駆者だ。
次の一手をどうするだろうか? 皆さん予想して「クルマ好きの掲示板」にコメントください。まぁあまり楽しい予想にゃならない予感しか無い。個人的には利権もある程度仕方ないと考えている。世の中キレイ事ばかりじゃないですから。されど人命が失われるような騒乱は起こさないで頂きたいと思う。さんざんやられた国として爆弾やミサイルで亡くなる人のニュースは見たくない。
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BEVの需要が減る→ガソリン車やHVの需要が増える
BEVが大好きな人は認めないでしょうね!
素人ながら石油利権さんの身になって考えて
みました…売れなくてダブつく位なら、一般人の
目につかない火力発電所用に値下げして各電力会社に
売るのはいかがでしょうか?
=火力発電所が原油を使用するのであれば=
<メリット>
・精製コストかからない
・ナフサ、アスファルトなど「連産品」発生しない?
<デメリット>
・利益率低下
・CO2発生増加…舞鶴の石炭火力発電所の様に
発電所内でCO2除去できない?
などと想像します。
でもどうせなら、国富流出によって儲けている分を
水素や地熱、潮力などエネルギー自給率を高める
事業や高効率の蓄電技術の投資に回すなどして
国内でエネルギーと産業の創造をできないものかと
石油利権さんに一縷の望みを…。
(妄想)トヨタ印の水素ステーション♡
長野県上伊那郡在住 寒冷地です。
大規模災害 地震・噴火に備え、トヨタアクアを注文しました。1500wコンセントが一番の購入理由。
充電環境が整ても、今のバッテリー性能では私の地域ではEVは無理。
一人車一台で、高いEVは買えない。寒いと充電不能。冬の遠出で渋滞は最悪。暖房が入れられない。多分充電個所は渋滞。通勤専用車ならいいが、遠出は兼ねられない。
ホンダWR-Vのようなガソリン車が田舎では売れるのでは。
ダブついてるのに値段が落ちないガソリン
需要と供給の関係性が適用されない。
元売りの値付けの方法が不自然。
中抜き利権構造が透けて見えますね。
化石燃料には逆風の時代ですが、
プラスチックと同じくゼロというのはなかなか難しいですね。
石油利権v.s電気利権がバランスよく収束するのを願いたいです。
そして人類の未来だけは真剣に考慮してもらいたいです。
私の予想というよりは妄想です。
先進国では省エネにコストをかけて石油の消費を減らせますが、
後進国ではエネルギー浪費型の経済が続くと思うので
石油の消費量は急速に減るのではなくてじわじわと減っていくと思います。
真綿で首を絞めるようなじわじわとした変化には
対応が後手に回るのが大企業の宿命ですので
気がついたときには石油産業は後進国向けの産業に変わっているかもしれません。
友人が、さる元売の重役で、彼にこんな質問をしたことがあります。
「車を始め、エンジンの多くがEV化した場合、ガソリンや軽油需要は減っても灯油や重油の需要が同じ比率で減るとは思えない。原油を精製すると、ガソリンや軽油がダブついてしまうのではないか。重質油の需要削減も、同じ勢いで進めないと、あまり意味がない気がするが、どうなんだろう。例えば、重質油しか取れないオイルシェールにシフトして、中東やロシア依存から脱却を図るとか、そのためにガソリン・軽油脱却に偏重した政策を進めているなら、まあ筋は通るのかな。それでもジェット燃料や灯油をどうするのかって問題は残るが。」
それに対し、返答が
「これは難しい問題だよね。
いつもこの手の需要変動がある度に、原油選択と製造方法を変えて何とか対応してるんだよね。仮に今すぐガソリン製造半分って言われたら、多分、分解装置の稼働を下げて重油として使うんだと思うよ。そうすると精製の採算は酷い事になると思うんだけど…」
だ、そうです。
そうですよね。ガソリンの消費量は確実に減りますよね。ってことは、「ガソリンの消費量は減ります。その代わり原油価格を上げます」。日本の政治家の対応は分かりませんが、「電気自動車で日本やヨーロッパから利権を奪い、減ったガソリン分は原油価格を上げ儲ける」。
石油資本の動きなのか、さらに上部の動きなのか?確かにそんなことのためにウクライナが犠牲になっているのは。日本もどうなるのでしょう。
産油国では広大な砂漠にメガソーラーを設置したりして、石油後の準備を着々と進めています。掘り出した石油は、欲しがっている所があれば儲けさせてもらいますよって感じなのは。しかも、生産調整すれば高く売れるしってことなんだと思いますよ。
それなのに、そんな国をもうけさせる政策を続けている我が国の経済安保ってどうなんでしょう。
我が国土で生産できるエネルギーで国を回そうとすること、出来るだけ小さな自立自存なエネルギーシステムを国内に網の目のように作り上げることが、経済安保だし国土強靭化だと思うのですが。
2035年には、国内の新車販売は100%電動車になります。EUのようなe-Fuel使用のみの内燃機関の存続については議論すらないようなので、国内の内燃機関は古い車のみとなるのでしょう。
まあ、そのような車のためのガソリンは必要なわけで、まだしばらくは産油国を喜ばせる石油精製は続くのでしょう。でも、賢い方なら少しづつe-Fuelの生成に取り組み、少しづつガソリンに混ぜ、よりガソリンの価値を高め、それに合わせe-Fuelの生成量を増やし、国がe-Fuelによる内燃機関の存続を認めたとき、カーボンニュートラルの燃料でございと、胸を張って販売すれば良いのではないでしょうか。
少し前なら、ガソリンが値上がりすると、バイオ等の代替燃料が台頭するといった話がありました。
今はカーボンニュートラルの名のもとに、各国の思惑と利権が入り乱れており、戦争も加わって魑魅魍魎状態。
ガソリン一つ取ってみても、もはや何が何だかわかりません。
庶民はただただ、燃料も電気も省エネしていきたいと思います。