いやいや驚いた! ルノーが吉利汽車とPHV用の新エンジンを開発。日産やボルボにも供給とな!
中国が電気自動車に舵を切ったのはエンジン技術で追いつけないからだと言われてきた。しかし最近になってBYDが世界最高の46.06%という熱効率を持つガソリンエンジンを発表! 日産は50%を目標して開発中ながら、達成出来ていない。日本勢だとヤリスHV用の3気筒1500ccが41%で現在TOP。理論上、45%くらいまでが限界と言われていた。
BYDは発電専用のエンジンとはいえ46%を達成。日米欧がエンジンを開発しようとした場合、発電専用にまで絞りきれない。ある程度の幅を持つ回転域と負荷の変化を考えるなど、ついついスケベ根性が出てしまう。発電専用なら様々な割り切りが出来る。ルノーが吉利汽車と開発するエンジンも割り切った発電専用になると思う。もちろん用途はPHVである。
新開発となるエンジン、前述の通り発電専用なので小型/軽量。同じコンセプトのエンジンをトヨタも開発中だ。このエンジンで発電機を稼働させ、電気自動車のプラットフォームに搭載する。車重に対しエンジン出力が大きければ電池搭載量を極端に減らしハイブリッド用として使える。車重あれば電池を多めに積むことでPHVやレンジエクステンダー用に使える。
トヨタの発電用エンジン
もう少し具体的に書く。eパワーに代表されるハイブリッドはエンジンだけで走る場面が多いため、80馬力くらいだと車重1300kg程度までが限度になる。100kmくらい走れる電池を積むPHVだと、80馬力で1600kg程度までカバー出来るだろう。遠くまで走る時は最初からエンジンを掛けておくレンジエクステンダーであれば(走行距離を伸ばすため発電機を積む)、1800kgだって守備範囲。
つまりルノーは(フランスは、と言い換えても良い)、カーボンニュートラルに突き進む欧州ですら電気自動車の時代の前の繋ぎとしてPHVやレンジエクステンダーが必要だと考えたんだろう。正しい判断だと思う。ビミョウなのは日産と三菱自動車。ホントに吉利のエンジンを使うだろうか? エンジン車全廃をアピールしていたボルボも使うのか。大いに興味深い。
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先進国の自動車メーカーではなく、
中国の新興メーカーが熱効率46.06%のエンジンを開発したというのが、眉唾なのですが…。
本当に、熱効率46.06%??
まあいずれにしても、
今はハイブリッドに乗っているのですが、
次はPHEVにしようと思っているので、まずPHEVの時代が出来て、BEVの時代になってくれるのは選択肢が増えて有難いですね。
いやはやこれがホントなら、中国の自動車関連の開発スピードは
凄まじいですね。
一昨日、昨日と日本車メーカーの不祥事問題は開発スピード
イコール
認証待ち時間を入れた開発時間、からの問題と聞いていた所に
このニュース。欧米自動車産業の開発スピードよりも速かった
日本だったが、それ以上に早い中国車の開発スピードという話の
嫌な裏付けです。
もし中華エンジンを使うなら、自分は絶対に買いません。
トヨタがエンジンにこだわっている理由の一つに、国内の既存産業を守ることがあります。
中華エンジンを輸入したのでは、国内産業への貢献ゼロですから。さすがに現時点で、中華エンジンを搭載する日本メーカーはないと信じたい。
もし中華エンジンを採用する近視眼的な国内メーカーがいたら、遅かれ早かれ中華資本に呑み込まれると思います。
ルノーが一枚かんでいるという事は、むしろ日産は切られた側になってしまう。だから、株価が…?
中国メーカーは開発も深夜2交代でやっていると噂で聞きました。24時間戦えますか~を本当にやっている。ピンポイントで達成したならあと車に載せてどうかです。BYDも迎え撃つためにいろいろやっています。だからメディアはかじりついてでも詳しく報道してほしい。
ルノーが考えた現実解に、ドイツ御三家やVWもどう応えるのでしょうか。あと、夢見る社長のホンダの社長さんとか。
かつては世界の工場と言われてた中国は、当然先進国から
様々な技術を学び、先進国に追いつき追い越せと躍起になってるでしょう。定年退職した日本の技術者など高給で雇われているらしいし、半導体技術なんかとっくに日本は抜かれていますからね。とうとう内燃機関でも抜かれたかって思います。