有名タレントを起用するなど頑張る中国と韓国の電気自動車は日本で売れているのか?

鳴り物入りで日本上陸した中国と韓国の電気自動車ながら、売れ行きはどうなろうか? 6月の登録台数をチェックしてみたら、BYDが148台。ヒョンデ26台だった。希少車と言って良いマセラッティは145台。マクラーレン29台なので、街中で見かけないのも納得出来る。ちなみにBYDは5月の95台から伸びたものの、シールの試乗車分だと思う。

Aピラーから前のデザインが厳しい

4月12日から有名タレントをTVCFなどに起用しているが、どのくらいの売れ行きに貢献しているかとなれば、売れたクルマ全て宣伝によるものだとしても費用対効果で厳しい。ドルフィンは日本で通用すると思えない仕上がりながら、ATTO3とシールについちゃ悪くないと思う。ただ何回か書いてきている通り絶対的な価格が高く、売れないと考えます。

皆さん上手に褒めますね、と思うドルフィン

BYD、日本に於けるクルマのブランド作りの方法が解っていないんだと思う。シーガルを「おっ!」と思わせるくらいの価格で日本導入するまでは売れないと予想しておく。BYDとしちゃシールに期待しているようだけれど、無理。日本市場を知っていれば理由は明確。BYDで働いている日本人(大半が自動車業界からの転職)も解っているだろう。

BYDはシーガル待ちですね

ヒョンデはBYDより信頼性(実績)という点で上。なのに5月が23台。4月に39台という数字を見ても解る通り厳しい。これまた売れない理由はハッキリ解る。もう少し根っこを書くと、韓国市場はお金である程度なんとかなる。皆さん感性で動く。気持ちの変化が大きい。日本と言えば、お金で動いたものを信用しない。気持ちの変化も小さい。

日本車だってカッコ悪ければ売れない

デザインに対する感性も違う。デザインについて書くと「人によって好みは違う! デザインを評価するな!」という輩が湧く。でも新人タレントや俳優が売れるかどうかは、皆さん解るだろう。クルマのデザインだって45年この仕事してると、売れるかどうかくらい解る。KONAのデザイン、日本だと厳しい。でもヒョンデの人は理解できないようだ。

ここにきてアイオニック5Nという素晴らしいアイテムを得た。キッチリ訴求できればブランドイメージを作る小さくない武器になるだろう。ただし! 韓国流の「お金でブランドを作ろう」という作戦はうまくいかないと考えます。日本と韓国を同じくらい理解し、同じくらいリスペクトしている人が戦略を考えないと低空飛行を続けることになる。

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4 Responses to “有名タレントを起用するなど頑張る中国と韓国の電気自動車は日本で売れているのか?”

  1. yakusyo より:

    この登録台数だと、日本にいる中国人、韓国人ですら買っていない、という数字なのではないでしょうか。厳しいですね。

  2. 愚者の車選び より:

    まだパソコン通信しかなかった40年程前なら兎も角、現在の様にインターネットが当たり前になった現在では中国、韓国という国が日本に対して自国民にどの様な政策を行っているのか容易に知る事が出来ます。
    自動車の購入層からすればあえて中国車や韓国車を購入する必要は無く、国産車で十分に満足出来る車選びが出来るのでこれからもシェアを伸ばしていくのは難しいと思います。

  3. トヨタ車ユーザー より:

    BYD、ヒュンダイとも精一杯の値付けをしていると思います。BYD_SEALは600万円までの車、テスラ3は廉価版は同等ですがロングレンジを選ぶと600万円以上の車になり、世界的にもBYDは廉価な方に入ります。
    SEALはシビックe:HEVあたりにぶつけてきたらもう少し話題になったと思います。
    ATTO3はハリアーに似ているけど、もう少し大きかったら(中が広かったら)と思います。
    PC、スマホなど中国・韓国に乗っ取られた例があるのでこれから先はどうかと言われれば絶対にないとは言い切れませんが、東南アジアから持ってくる日本車のほうが安くガソリン車との親和性があるので、まずはこちらが浸透するのかなと思います。
    とふりかえると、中国製のオデッセイは稀有な存在なんですね…。

  4. ウマライド より:

    EV選ばない、外車メリットない、中韓のクルマ?選択肢にない… むしろこれでよく参入しようと思ったものです。ほどなく日本のユーザーもEVを選ぶだろうという観測がどれほど外れていたかということですね。

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