GR86のD型にコントロール性の良し悪しがハッキリ解るヘビーウエットで試乗!

2024年7月に一部改良が行われたトヨタの後輪駆動スポーツカー、「GR86」にモータージャーナリストの国沢光宏氏が試乗。300万円で買える貴重なスポーツ・モデルはどのような進化を遂げているのだろうか。

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今やGR86のような純エンジン車のスポーツ・モデルは世界規模で絶滅危惧種となってしまった。というより、現時点で購入可能な200馬力以上のエンジン積んだ後輪駆動のマニュアル・ミッション車に限定すれば、すでに数車種しかない。ということで、このタイプのクルマを考えているなら、早めに動いて損はないと思う。

そんなGR86が発売以来4回目になる年次改良を行った。兄弟車のスバルは「D型」と呼んでいるので、新型GR86も以下D型としておく。開発チームからアナウンスされたC型(従来モデル)からの変更点は4つ。

1)ダンパーを改良。スポーツカーらしいダイレクトなハンドリングレスポンスはそのままに接地感を向上させた。

2)「ドライバーと対話できるクルマ」を目指し、電動パワーステアリング特性を改良。限界域におけるステアリング・フィールを向上。

3)ヒール&トゥ操作をしやすくするためのスロットル制御を採用。

4)ATのシフトダウン可能回転数を1500回転上げた。<続きを読む>

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