メディアって面白い。勝手にEVだと騒ぎ、勝手にEV失敗だと騒ぐ。ホントのところはどうなの?

ボルボやメルセデスの電気自動車戦略見直しを受け「電気自動車なんかやっぱりダメだ!」みないな流れになってきた。今までも電気自動車なんかダメだと言ってきたメディアなら納得出来るけれど「電気自動車をやらないからトヨタは終わる!」とか「日本は電気自動車で完全に負けた」と煽ってきたメディアが「電気自動車ダメ!」とな。

多くの人はメディアを”割と”信じている。同じメディアで「EVに全力投球しろ!」からガラリと主張変わると「どうなってるのよ!」になります。私は中国を除く世界中の自動車メーカーで正しい選択をしてるの、トヨタだけだと思っている。なぜトヨタは読めたか? こらもう簡単。お客さんの生活を考えているからだ。イッキに電気自動車へ行くことなど無理だと解る。

私は2011年に電気自動車を買い、2014年に燃料電池車を買い、2017年にPHVを買い、2019年にディーゼルを買った(ハイブリッドは1997年です)。自分で乗ってみるとそれぞれのパワーユニットの特徴や課題がよ~く解る。同時進行で2050年のカーボンニュートラルが打ち出され、厳しい排気ガス規制や燃費規制が始まった。すると私のような個人でも流れが見えてきます。

ホンダ、社長変われば方針も変わる

電気自動車と燃料電池車はインフラを作るかどうかで全く違う。国策で決まるってことです。ハイブリッドとPHVは今の延長だし燃料価格の高騰にも耐えられる。そしてディーゼルは有無を言わさず否定されてしまった。問題は国策だ。日本とアメリカを見ていると「カーボンニュートラルについて抵抗する勢力が強い!」。水素の規制緩和なんか全く進まない。

羽田空港の普通充電器だって全く増えない。オモテ向きは「やりましょう!」とイイながら、ウラで強いブレーキ踏んでる。そんな状況の中、2020年あたりから欧州勢が電気自動車に傾注し始めた。相変わらず日本勢は積極的と思えず。アメリカについちゃ大統領次第でカーボンニュートラルに対する熱意がコロコロ変わるため、アメリカ勢は振り回されている。

自動車メーカーは政治を動かせないし、利権構造も変えられない。ニーズのあるものを提供するだけだ。それでいいと私は考えている。だからこそプランBやプランCを持つべき。トヨタはユーザーを見てプランAを作り、そいつを中心にプランBやプランCを作った。ホンダの場合、アメリカだけを見てプランAを作り、プランBを現時点じゃ持ってない。

シェルが充電インフラ作り

困ったことにメディアは自分の発言に責任も取らなくていいから、その場の空気を、それが全てであるように報じる。ということで今後どうかと言えば、利権に負けないのが欧州です。上はシェルのリチャージ。街中の電柱に充電器を付けている。石油会社であるシェルも電気を認めざるを得ない状況。カーボンニュートラルへの流れは変わらない。

日本は利権王国。最後までハイブリッド強いと思う。アメリカを見ているとハイブリッドとPHVです。ただ乗用車が全て電気自動車になるという流れは不変だ。先進国は2050年+α(最大を見て10年)のゴールを目指すだろう。アメリカはハリスさんが大統領になると電気自動車化に向け、大きな川のようなゆったりした流れで動く。過渡期はPHVだ。

我が国と言えば、軽自動車から電気自動車の普及が始まると予想している。軽自動車にリン酸鉄リチウム電池が搭載され始めるだろう2027年あたりから流れは変わると。ヒョンデが「日本で電気自動車しか売らない」と決めたのはもったいない。電気自動車に魅力を感じるのなら積極的にすすめたいが、気が進まないなら急いで電気自動車を買うことなど無い。

<おすすめ記事>

2 Responses to “メディアって面白い。勝手にEVだと騒ぎ、勝手にEV失敗だと騒ぐ。ホントのところはどうなの?”

  1. 薫くん より:

    マツダが作っているディーゼル車は、これからどうなるのでしょう?
    マツダ2のディーゼル車はなくなるようですが、
    cx-5は生き残るのでしょうか?

  2. アミーゴ5号リボーン より:

    もし今自分が経済学の学生なら、EVをテーマにして、マスコミや有識者の論調の変遷を追いかけたいですね。

    今の世の中、キャッチーでバズれば、その後間違っていても許されちゃう。マスコミがマスゴミと言われるのは、言論に対して無責任すぎるから。

    言論の自由だなんだの前に、やっぱり論拠とか考察とかしっかり押さえて貰って、書き手には人として責任を持って欲しいと思います。

    けどホントに、誰かやらないかな?
    結構面白い結果が出ると思います。

    老眼と腰痛がなければ、おいらがやりたいところだけど。。。

コメントを残す

このページの先頭へ