マツダ毛籠さん、最初の采配はドンズバ! EZ-6、相当イケると思います。ホンダと日産どうか?

何度も書いてきた通り中国市場が超厳しい状況になってきた。8月の販売台数は日産が昨年8月比24%減。ホンダも44%減という、いかんともしがたい状況にある。すでに工場を閉め始めているけれど、撤退戦は大いなる痛みを伴う。そんな中、マツダは毛籠体制になってすぐ中国市場についての戦略を2つ立てた、と思う。プランAとプランBです。

プランBはマツダ主体の生き残り戦略で、アメリカ向けに開発したCX-50にトヨタからRAV4用のハイブリッドをそのまんま融通して搭載するというもの。私は「売れないでしょ」と書いた。ということを毛籠さんも予想していたに違いない。同時進行させていたのが中国のパートナーである長安汽車のアーキテクチャー(基本構造)にマツダを組み合わせるというもの。

これ、お互いの弱点をカバーすると同時に、お互いの長所を引き出せる。長安汽車としちゃデザインやブランドイメージ、作り込み、耐久性、信頼性でマツダのノウハウを使え、マツダは開発期間の短さと、驚くほど安価な電気自動車/PHVプラットフォームを得られる。長安マツダの工場で生産すれば、工場稼働率だって維持出来ます。

実はホンダや日産も同じようなことをやっているのだけれど、マツダの考え方は「ハードを長安。ソフトはマツダ」でハッキリ役割分担したことにある。結果、魅力的な商品になった。ホンダと日産の次世代商品群、デザインからして厳しいと思う。唯一心配なのはCX-60のような不具合を多発すること。それやると日本のブランドを失います。

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驚くのが価格で、電気自動車もPHVもライバル関係となるカムリやアコードのハイブリッドより安価。さらにBYDや吉利汽車に代表される中国の民族系メーカーの電気自動車/PHVとも戦える設定になっている。中国政府としても国の資本が入っていない民族系にブレーキを掛けたいところ。政府の直系企業である長安汽車に頑張って貰うのは中国の国益です。

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