はたしてN-VAN e:で電気自動車の本格的な普及が始まるか? 試乗しながらじっくり考えてみました
待ちに待ったホンダN-VAN e:の公道試乗会が開かれた。レジャー用途にも使える使い勝手と、約30kWhという大容量バッテリーを備えたこの商用軽EVは、はたして電動車の期待の星となるか? 我らが国沢光宏師匠がアップダウンの多い横浜を走り回って考えた!
日本の場合、電気自動車の普及は軽自動車から始まると考えられている。実際、地方に行くとガソリンスタンドが急激に減少しており、給油するため往復40分も掛かるような地域すら出てきた(休日はさらに条件悪くなります)。電気は日本全国津々浦々どこでもアクセス出来るため、とても便利。とはいえ、すでに市販されているミニキャブEVの販売台数を見ると、好調と言えない。なぜか?
2011年から電気自動車に乗ってきた私からすれば、最大の原因は電池容量にあると考える。ミニキャブEVの場合、SAKURAと同じ20 kWh。電池は100%使えるワケじゃなく、せいぜい18 kWh。いや、心理的にそこまで使えないため(電池残量減ると超不安になります)、せいぜい16 kWhといったあたり。気温10度の雨でエアコン使うと、航続距離が100kmを割り込む。<続きを読む>
<おすすめ記事>
積雪地では、車内の暖房とくもり止めのエアコンに電気を食われて、航続距離は激減しますね。
通勤で片道30~50kmというのもザラなので、ピュアEVならフル充電で暖房エアコン使用しつつ150~200kmくらい走ってくれないと不安ですね。
よって雪国でのEV普及には、まだまだ時間がかかるでしょう。
いいですね。とはいえ、N-VAN e:は軽バン(商用車)の世界観を引きづっている事は否定できないので、同性能で乗用車的な雰囲気の”街乗りグルマ”が出ると良さそうだなと思いました。