自転車は酒気帯び運転で赤切符ながら、電動クルマ椅子やシニアカーは対象外です
自転車の酒気帯び運転が赤切符になった。ここで問題になってくるのは電動クルマ椅子やシニアカーの飲酒。傷害のある皆さんにとって電動クルマ椅子は自分の足である。だからこそ「車速6km/hまでしか出ない全幅60cmまでのモビリティ」は歩行者扱いにされてます。実際、国会でこんな質問主義書が出た。読むと「電動クルマ椅子は歩行者である。ただ飲酒はしないよう呼びかける」。
原動機付きであっても車速6km/hまでしか出ず、車幅60cmまでの乗り物はあくまで歩行者扱いだ、11月1日の規制強化の全文を見ても、電動クルマ椅子やシニアカーも取り締まりの対象とする文言は一切無し。したがって電動クルマ椅子やシニアカーの皆さんも適度にお酒を楽しむくらいなら歩行者と同じだと考えていいと思う。まっすぐ歩けなくなるほどの泥酔は歩行者だって好ましくない。
翻って特定小型原付である。明確に酒気帯び運転を禁止しており、赤切符の対象だ。しかし。特定小型原付には6km/h以下の歩行者モード機能が義務づけられている。6km/h以下モードにすると青灯点滅になるため外部からもすぐ判別可能。このモードを選ぶと確実に6km/hまでしか出ない。すなわち歩行者扱いなる。だから歩道も走行可能(歩行者モード以外だと歩道を走れない)。
つまり歩行者モードの時は歩行者と見なされるため、電動クルマ椅子やシニアカーと同じになります。歩行者は飲酒可能。おそらく法を解釈すると、特定小型原付で歩行者モードを選ぶと飲酒しての乗車は「飲酒をしないよう呼びかける」程度の判断になるんじゃなかろうか。というか、経済を回すためにも、そういった解釈をすべきだと強く思う。なぜか?
自転車の飲酒、しっかり取り締まりを行えば2ヶ月くらいで明確な効果出てくると思う。「明確な効果=飲食店の売り上げ減」を意味する。お酒飲んで自転車に乗ったら相当の罰金を喰らうとなれば、皆さんまっすぐ帰るようになるだろう。「規制は経済の足を引っ張る」を証明するようなもの。経済を回したい場合、規制するなら代替策を出すべきかと。
今や地方に行くと公共の交通機関がドンドンなくなっていく。移動の自由を奪われるということになる。特に飲酒をした後の移動手段は、今や徒歩かタクシーか運転代行のみ。自宅まで3kmあれば、タクシーを呼んだ場合、1400円以上になってしまう。しかもタクシーはドンドン減っている。ライドシェアだって全面解禁にほど遠い。規制が経済を縛っているだけ。
特定小型原付の歩行者モードを歩行者と見なせば、こういった問題を解決出来る。2km先に居酒屋があるとしよう。11月までなら「自転車で行こう」だったけれど、今や「帰りは押して」。これ、面倒くさい。じゃ自宅で飲もうとなる。経済回りません。特定小型原付の歩行者モードは歩行者という国会の質問主義書が出たら、特定小型原付も売れ、居酒屋も潤うということになる。
その場合、特定小型原付は断固として電動キックボードじゃない。最近スズキがアピールしている4輪車です。こういったモビリティなら6km/h以下でも安定している。高齢者からすればシニカーよりオシャレ。しかも行きは20km/h出せる。日本の地方部はこういったモビリティが便利になると思う。警察は規制強化ばかり考える。極端に言えば「出歩くな!」だ。それ、違うと思う。
<おすすめ記事>
時々シニアカーを車と同じような使い方をして右折車線にならんじゃう高齢者もいたりして、あれはなんとかならんもんかいな。と思います。
第326条の二
最高速度表示灯の灯光の色は、緑色であること。