トランプさんは電気自動車の補助金を無くす、なのになぜイーロンマスクはトランプの応援?
トランプ政権になると電気自動車の補助金を無くすと言われている。じゃなんでイーロンマスクはトランプの応援をするのか? こらもう簡単だ。電気自動車の補助金を無くすと電気自動車は売れなくなる。そうなるとガソリン車を売ってるメーカーは、ZEV規制を満たすためクレジットを買わないとならない。どこから買うかとなれば電気自動車しか売ってないテスラです。
多くの自動車メーカーがテスラからクレジットを買うことになる。テスラはクレジットで儲けた分を還元。ガソリン車と同等の価格で電気自動車を売れると言うことになります。今後ZEV規制は急速に割り当て台数が増えていくため、テスラだけウハウハだ。かつてテスラが急成長したのは、トヨタから1ドルで24万台規模の工場を居抜きで買ったことと、クレジット収入によるもの。
トランプ政権で同じことをやろうとしてるのだろう。よっぽど腰を据えて電気自動車に取り組む気が無いとアメリカに参入出来ないと思う。というのもテスラ以外のメーカーからすれば、電気自動車を作ってもクレジットを買わないで済むだけ。他の自動車メーカーからお金をもらえるテスラと違う。強いて言えばテスラにクレジットを払ったと思い、自社製の電気自動車を安く売るか、です。
ホンダは違う理由でマズい。先日紹介した通り原料の調達から一気通貫の電池工場をカナダに作った。イーロンマスクがトランプにチクッたら必ずや「なんでホンダはアメリカに作らなかったんだ!」となるだろう。カナダ工場産の電池に高い関税を掛けられようモノなら、競争力を失う。ホンダのロビー、ナニをやっていたんでしょ? そのくらい誰だって想像付くのに。
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アングロサクソンの頭の良い連中は、土俵を越えてゲームチェンジしてくるから怖ろしい。
もっともEVでは、アングロサクソンが日本メーカーを陥れようとして大自爆している訳で、頭が良すぎるのも良し悪しかと。
ただこのクレジットは、米国メーカーにも掛かるのかしら? だとすると、米国メーカーも相当厳しくなる?
となると現実的にはですよ、
長年地道に愚直に複雑で困難なPHVとHVの開発に努め、性能も耐久性も抜きに出たトヨタの存在感が、ますます大きくなると思います。
はたして、クレジットだけでしょうか?
一説では、FSDの障害になる各州の規制を廃止させ、FSD車で自由に往来できるようにするためイーロンマスク氏が政府に参画するとの話があります。
これは合点がいきます。
ロボタクシーを発表したTeslaにとって規制緩和、廃止は何よりです。
また自動運転はTesla以外のメーカーも自由に開発すればいいわけで、それはHEVでもPHEVでもましてやICEでもいいのです。
なにもBEVだけが恩恵を受けるわけではないと言えます。
自動運転の各社実力に差はあるでしょうが。
このコメント承認してくれますかね?(笑)
おそらくイーロンは
「今はいいけど将来的には必要な技術です、だから今すぐ増やす必要はないけどある程度の比率は必要ですよ」と主張し
ある程度の強制導入を維持しつつ、ほかのメーカーが自身で新しいEVを作らなくともクレジットを買って対応できる比率に抑えるのと
自動運転に関してはNHTSAに圧力をかけ、テスラに対する調査をやめさせるのと同時に
メーカーの免責事項を拡大する方向にもっていくのだろうと想像できますね。
あと、PHEVについては大部分の人が充電して使わないものをわざわざ普及させる必要がないと主張し、クレジット付与を廃止の方向へもっていく可能性もあるかもですね。
PHEVはどの北米のメーカも用意していないものだし、1/5のクレジットだとしてもクレジットを買ってほしいイーロンにとっても普及してほしくないものなので。
マスク氏から近づいたのか、トランプ氏から近づいたのか。マスク氏にはアメリカが国を挙げてもなかなかできなかったリサイクルできるスペース・Xとか衛星電話・スターリンクを事業として成立させた業績がありますし、トランプ氏のアカウントを止めたりした旧Twitterもねじ伏せたりと、目に付く形でいろいろやってますからね…。
ただ、どちらも強気の性格なので、仲たがいしなければ!大統領を敵に回すとFBIとかCIAに追われちゃいますから、マスク氏からすれば結構な賭けになるのかな。