「空飛ぶクルマ」(車輪はついてませんけど)、気がつけば実用に向けての秒読み状態でした~
それが妥当かどうか不明ながら「空飛ぶクルマ」と呼ばれるモビリティの開発が加速している。考えてみたらドローンという飛翔物体、オモチャとして登場したと思ったら、あっという間に撮影の道具になり、今や様々な用途で使われている。ここに来て「人を運ぶ」という道具に進化しようとしている。というか、気がつけば日本の空も普通に飛んでいた!
一番「凄いね! 知らなかった」が沖縄県の伊平屋島と野甫島の2点間を往復飛行したこと。2023年6月のことです。中国の企業と言うことで、あまり取り上げられなかった。先日トヨタのJobyもデモフライトさせたけれど、伊平屋で飛ばしたモビリティは有人でもデモフライトしており(220kgまで乗れる)、もしかすると5年すれば普通になっているかもしれません。
すでに量産を始めている! 写真/EHang
もっと驚いたことに、この企業、ついに全固体電池を登場させてきた。驚くべきは性能! Jobyと違い翼による揚力を使うことなく(ヘリコプターでいえば一番燃料を喰うホバリング状態)下の動画の通り48分10秒も連続飛行した。100km/hで飛べるとすれば80km移動可能。向かい風など安全率を考えたとしても50kmくらいなら人や荷物を運べると言うことになる。
二つの点で驚く! 空飛ぶモビリティが本当に実用化される直前という状況になっていることと、全固体電池の開発進捗度合いです。ちなみに三元系リチウム電池搭載モデルは量産を開始している。性能は最高速130km/h。航続距離35km。最高高度3000m。搭載重量220kg。トヨタ以外の日本勢も少し気合いを入れた方がいいかもしれません。スバルなんか「やっちゃえ!」です。
市街地の上を飛ばせることは当面難しいと思うけれど、離島間の物資輸送や警察、救急などの用途としてであればググッとハードルが低くなる。ヘリコプターよりずっと安価。まずは瀬戸内海の離島。全固体電池レベルの航続距離になれば、八丈島~青ヶ島といった航路で2時間以上掛かるような場所(しかも荒天による休航率が高い)、の移動&物資輸送に使えます。
<おすすめ記事>