国交省、ラインオフした新車の検査をすると言い出す? 自分のクルマをバラされるなど絶対イヤだ!
日経新聞Webが「国土交通省が各メーカーの新車を一部抽出し、安全性を検査する仕組みを導入する方針であることが28日、関係者への取材で分かった」とスクープした。日経新聞、この手の情報収集能力は高いので遠からず国交省から沙汰あるんだと思う。さてさて。どうやって安全性の検査をするんだろう? というか、以下の通り完成車を検査して解る項目など皆無です。
個人的に「そらダメでしょ!」と思うのは新車の一部を抽出して検査するという件。工場でラインオフされるクルマは、トヨタでいえばユーザーが決まっている。自動車メーカーで言うところの「新車」はボルトやナットを一度も脱着していないことが前提。したがって工場以外で緩めたボルトやナット、新車保証の対象外になってしまう可能性大。中古車である。
ちなみに不具合が出た時など、当該部品は新車組み付け時のままか徹底的にチェックする。ボルトやナットも顕微鏡写真を撮り、生産ラインで使っている工具で締めたかとどうかの検証をする。逆に、工具を使って分解しない限り、外からの確認だけで安全性の検査などできっこない。国交省、ナニをやろうとしているんだろう? 単なるイヤがらせか。
私が買ったクルマを国交省に分解されるなんて絶対にイヤだ。そういったユーザーは少なくないと思う。もっといえば新車として売れない。かといって「他の個体を納車」も難しい。前述の通り工場でラインオフするクルマのユーザーは決まっている。同じスペック&同じ色のクルマを作ろうとすれば、納期が大幅に伸びることになってしまう。国交省は保証してくれるのか。
国交省からすれば日本の自動車メーカーって同じ国の同士じゃなく、敵対関係なの? 今や海外勢とサバイバル勝負をしている真っ最中。仲間からも足を引っ張られる。そこまで忌み嫌う理由がワカラン。
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