トランプ大統領、ホントにメキシコとカナダからの輸入に対し25%関税決定! 貿易戦争勃発か?
トランプ大統領、ホントにメキシコとカナダからの輸入品に対し25%の関税を掛けるという大統領令にサインしちゃいました! 黙ってないのがメキシコとカナダで、即座にアメリカからの輸入品へ25%の報復関税を掛けると発表! ちなみにカナダの国家予算49兆円に対しアメリカ1070兆円! メキシコがカナダの3分の1といったイメージ。お話にならないくらい違う。
両国からの輸入に25%関税を掛けたってアメリカの物価上昇率からすれば微々たるものだし、影響ある品目も限られると思う。しかもトランプ大統領はメキシコとカナダに対し、事前に「報復関税なんか掛けたら酷い目に合わせる!」と脅していた。多くのメディアは「関税戦争が始まった!」などと伝えているものの、こらもう最初から大人と子供ケンカ。勝負にならないです。
アメリカの条件を飲むしか無い。また、日本でも「関税を掛けると言ってきたら報復だ!」などと元気なことを行っている人やメディアがいるけれど、日本の国家予算だって120兆円規模。アメリカの10分の1でしかない。アメリカを怒らせたら厳しいことになる。何とかゴキゲンを取って穏便に済ませるしか無いだろう。面白いのがジェトロ(JETRO)。
「どうしたらいいか?」とインタビュー受け「どうなってもいいように」だって。大笑いです。ジェトロって『日本貿易振興機構』の略。「どうなってもいいように準備しておけ」じゃ自動車ヒョウロンカと同レベルである。貿易問題で給料を貰っている人と思えない。可能性高い動きから3つくらいケーススタディし、それぞれの確率を出すくらい出来ないのか?
そして貿易戦争になんかならない。前述の通りアメリカが強すぎるからだ。アメリカの言うことを聞くしかあるまい。ちなみに現時点で25%の課税対象に自動車や自動車部品が含まれると明言していないし、GMやフォードも含まれる。全ての自動車メーカーがロビー活動に全力を投入してると思う。いずれにしろ週明けの2月3日から国境を越える物資移動は停滞することだろう。
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国沢さんの寅さん関税についての見解興味深いです。
2月2日 夜7時NHKニュースの内容
試算 関税措置が日本経済に与える影響は?
アメリカのトランプ政権による関税措置が日本経済に与える影響については、さまざまな試算が出ています。
●JETRO=日本貿易振興機構のアジア経済研究所が、まとめた試算では、カナダとメキシコからの輸入品に対する25%の関税と、
中国への10%の追加関税が実行に移された場合、2027年には、日本のGDPが0.2%押し上げられるとしています。
これは、カナダやメキシコ、中国からのアメリカへの輸出が落ち込むなか、これらの国々に代わって日本からアメリカへの自動車関連の輸出などが伸びるためだとしています。
●一方、民間のシンクタンク「大和総研」の試算によりますと、同じく、カナダとメキシコへの25%の関税と中国への10%の追加関税が実行に移された場合、
日本の実質GDPが、2年から3年以内に最大で1.4%程度押し下げられるとしています。
この試算は、メキシコとカナダ、それに中国がアメリカに対して報復関税を課すことを前提としており、4か国で輸入価格が上昇し、世界経済が減速するとみています。
このように、トランプ大統領の関税政策が日本経済に与える影響をめぐっては、見方が分かれる形となっています。