後輪駆動のデンキ自動車ボルボEX30で寒波来襲中の新潟県から東京を目指してみた。果たして!

数日前にボルボから「後輪駆動の電気自動車で雪道を走りませんか?」。21日に試乗会で使った広報車を雪国から東京まで乗ってくるスケジュールがあるという。場所はほぼ日本海の上越市。折しもの寒波来襲で高速道路通行止めなんかに出くわすかもしれないけれど、自動車修行は厳しい方が楽しい! ということで20日の夜に上越妙高駅前のホテル着。翌朝、外を見たら超吹雪いている!

10年くらい前までシーズン30回くらい滑りに行ってたこともあり雪道は上等。TVで大雪だ大雪だと大騒ぎしているニュースに出てくる越後湯沢を見ると、もっと凄かったことが何度もあった。後輪駆動だって最近のスタッドレスタイヤならけっこう走る。モーター駆動はトラクションを掛けやすいため、フロア以下の雪ならイケます。ということで9時に上越妙高を出発。

どこもかしこも圧雪。裏道を走るとワダチなんかある。後輪駆動はパワーかけ過ぎるとドリフト気味になる反面、ハンドル切るとしっかり曲がってくれるため乗り易い。加えてエンジン車の後輪駆動はフロントヘビーでリア荷重小さいが、電気自動車だと後輪荷重大きくトラクション掛けられる。いろんな意味でエンジン車の後輪駆動より強いと考えます。タイヤはミシュランでした。

たまには失敗もします(泣)

各種雪道を試して上越高田ICから上信越道に。これまたイイ感じの雪道である。高速道路の圧雪は大好物だったりする。ムカシ、関越トンネル抜けて下りの圧雪になるや「ひゃっほ~!」。気になるのが航続距離。外気温マイナス4度。デンキを喰うもののエアコン使わないと寒いだけでなく、窓が曇ってしまう。東京まで300km。満充電なら何とか届くだろうけれど、出発時89%である。

急速充電性能チェックを兼ねワンストップですね。お昼ご飯休憩のため横川SA。意外にも走行可能距離表示は150kmなので充電しなくても届きそう。ちなみにEX30のWLTC航続距離は560km。本日電気自動車にとって最もシビアな条件だったこともあり、実力で350kmくらいだと思う。欧州の権威ある電気自動車評価サイトを見ると「Combined – Cold Weather」で305kmとなっていた。同じサイトで「City – Mild Weather」は530km。

東京~大阪でワンストップ。東京~八戸はギリ1ストップ?

おそらく普通の状況なら400km以上走れると思う。十分ですね。横川は90kWの高性能急速充電器のため試してみた。上は29分経過時。最初は65kWくらいで入り始め、最後は38kW。30分で26kWh入りましたね。150km前後走れる計算。つまり極悪条件の1回充電でも450km。普通の天候であれば600km以上走れると思う。これくらい走れば何ら問題なさそう。

EX30、もうすぐリン酸鉄リチウム電池を搭載し、少しベーシカルなトリムのモデルを追加するという。今回試乗した後輪モーターのロングレンジモデルで559万円。リン酸鉄リチウム電池搭載のモデルは間違いなく400万円台に入ってくると思う。となると補助金など考えたら面白い価格になってきそう。欧州勢で最も商品力のある電気自動車になるんじゃなかろうか。

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1 Responses to “後輪駆動のデンキ自動車ボルボEX30で寒波来襲中の新潟県から東京を目指してみた。果たして!”

  1. KUMA より:

    SNS等をみると、「この寒波ではEVは死亡」とか見ますが、航続距離500kmあるEVは安心して使えそうですね。
    逆に300km以下の軽EVなどで雪山行く場合は、電池残量は十分気をつけないといけませんね。
    個人的にはMINIクーパSのEVが気になってます。

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