トヨタ、新車攻勢

トヨタが新型車攻勢をかけている。乗るといずれも悪くない仕上がりだ。されど決定的な魅力を持っていない。例えばカローラ・ルミオン。新型フィットのように徹底的な軽量化やコスト追求を行っていないのだろう。1,5リッターで1270kgもあり、最廉価モデルで168万円する。これといった特徴を持っておらず、乗り心地など新型フィットに届いていない。低速域でピョコピョコしちゃうのだ。センターコンソールの素材感など、200万円近いトヨタ車と思えぬ。残念ながら「入魂の作」じゃないと判断せざるを得まい。オーリスやプレミオ&アリオン、ブレイド、ist、ヴァンガード、み〜んなインパクトに欠ける。スタイルが違うだけで、全て同じような味付け。面白かったの、販売台数少ないランクル200とIS-Fくらいか。メニューのバリエーションを増やせばお客が集まる、と考えるファミレスや居酒屋みたいな商売の仕方です。困ったことにクルマの場合、数を増やすと熟成度に問題出てしまう。ルミオンのリアガラスの下部を見ると、日本車と思えないくらいの「歪み」が出ている。こういったクルマ作りをしていたら、日々のノルマに追われるだけ。プライドや夢のある技術者は育たない。さすがのトヨタもここで少し足踏みか?

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