ホンダ、電気自動車開発ペースを順延。カナダ工場も順延。三部さん、今までの判断を全て撤回&変更
ホンダが毎年恒例になっている”三部さんの考える”「2025 ビジネスアップデート」を開催した。2021年4月に社長となった三部さんは、就任直後に脱エンジン宣言を打ち出して以後、様々な経営指針を打ち出してきた。「PHVは絶対やらない」とか「カナダで電池を作り電気自動車の工場を新設する」等々。どれも「そら無理でしょ!」とか「それやったらオシマイでしょ!」みたいなことばかり。社内でも「大丈夫か?」でした。
次世代電気自動車はPHVもラインナップするらしい
夢見る三部さんの後ろにコンサル役になっている小澤常務という「コーポレート戦略本部長」という肩書きの担当が居て、様々な戦略を立てていると聞く。三部さんが言ってることは小澤さんの発案と考えていいらしい。つまりホンダの舵取りはこの2人ということになる。三部さん、自分で正しい判断が出来ないのなら、そろそろ違う人をアドバイザーにしませんか? ただホンダの場合、日産やマツダとひと味違う。現場が言う事聞かない。
先日も紹介した通り、脱エンジン宣言している最中、アメリカ市場で2000ccハイブリッドの普及を狙い直結2段式システムの開発を始め、もう発売段階。少し遅れたものの1500ccハイブリッドエンジンも新設計していた。さらにホンダ0はPHVを作れない設計だったものの、現場判断で「PHVにも対応しよう」。2025 ビジネスアップデートを見たら、現場の流れをそのまんま発表しただけでした。腹抱えて笑う場面でございます。
また、健全な財務部門を持つのもホンダの強み。トランプ関税や為替など様々な不安定要素ある2025年度の決算想定を発表したのは、余裕あるためどうなっても強いトヨタと、厳しい状況を想定した上で利益を出せる見通しを立てたホンダのみ(スズキは違うジャンルだと思っている)。素晴らしいのは、減益になっても株主配当を据え置いたこと。最近のホンダを見てると「誰が社長になっても業績を20%くらい落とす程度ですね」。
後はデザイン。三部さんのお友達である南氏をカムバックさせ(ヴェゼルとホンダeの時だけ南氏ではなかった)重用しているけれど、なかなか厳しいと思う。少なくとも日本市場に於いて直近で高い評価を得ている車種無し。プレリュードは悪くないけれど、ありゃトヨタ車だ。今のデザイン傾向が短く見て4年は続くと思うと「う~ん!」。国内販売の柱になってるN-BOXがムーブにやられたら、相当厳しくなりそう。
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他の社長と違うってことをアピールすることが、ホンダの社長の役目なんでしょうか?
ゾウの目、アリの目とは言いますが、ゾウを気にせずホンダ現場の判断力が優れているのは流石だと思いつつ、そうすると、アリだけではどうしても小規模なプロジェクトになってしまうのが難点ですね。
ホンダのEVを見ててもアリの戦術だな~と感じます。
ホンダタイプRも量産車、MTに固執してしまい、ゾウの視点を持てば、シビックタイプR以外にもっとブランド化できたのではと、感じています。
今でこそ、夢追い社長を「はだかの王様」として笑っていますが、ホントに当初プランで動いていたら、まさにホンダも日産状態でしたね。
小澤氏は、ホンダより日産の方が相性が良いみたいだから、日産への転職をお勧めします。
南氏は先日テレビで見たけど、夢追い社長に対して、揉み手・中腰・愛想笑いで、影を踏まないように付いていきながら、説明してましたよ。センスに長けたホンダ車を統括するデザイナーには到底思えず、今時こんな人がいるんだと笑っちゃいました。
夢追い社長も、人の振り見て我が振りなおせのことわざどおり、西川・内田前社長に学んで、無能経営の責任を取ってはどうでしょう? ほらほら次のポストとして、仲良しのソニーと開発したアフィーラの会社があるじゃないですか!
と、悪態をつきたくなる位、ここ数年のホンダの経営の舵取りとデザインはやばかったと思います。
まさにですよ、
宗一郎さん直系の研究所と藤沢さん直系の財務部門、そして地に足をつけてお客さんと向き合う現場力に救われたと妄想じゃなくて、確信しました。
ホンダは、宗一郎さん以来引いたら口出しせずが良い所だし不統一とも言えるが、久米さんの時も違う事を容認した文化も有りトップと違う意見も潰さない所が良い。財政基盤は藤沢さんの意向だろうが開発とは別で盤石と言うのが良い。