仮ナンバーで脱法行為したのに完全無視のZEEKR、JMSに009を出展。驚くことにメディアは好意的

何回か書いてきた通りZEEKR(吉利汽車)は日本にクルマを持ち込み、自治体発行の仮ナンバーや、仮ナンバーより運用基準が厳しい国交省発給の回送運行許可ナンバーを使い走りまくった。「知らなかったごめんなさい」という対処ならよかったけれど、完全無視。当時の国交相は中国に甘いというウワサもあり、トヨタなどの認証問題で激怒してみせたがZEEKRについちゃ寛大だった。

そんなZEEKRが009というアルファードより一回り大きい電気自動車のミニバンを日本で売ると発表した。やはり、というか、残念なことに本日時点でグーグル先生に「ZEEKR 009」を聞いてみると、好意的な記事ばかり並ぶ。しかも「ZEEKR 仮ナンバー」を検索すると、私の記事かベストカーかフライデーの記事ばかり。いろんな意味で今の日本を象徴している。

悲しいかなヤマハもZEEKR009に素敵なオーディオを買って頂いた、と嬉しそうに自社のWebで紹介していたりして。ZEEKRが日本をリスペクトしてくれるメーカーならいいと思う。脱法行為して完全無視を決め込むような企業のクルマに採用されたと大喜びするなんて悲しい。お金で全て水に流す? ヤマハ、もう少し”企業として矜恃”を持つべきじゃなかろう。

今後さらに好意的な試乗レポートなど出てくればさらに残念な気持ちになる。もちろんクルマに責任はない。日本でクルマを売るにあたり吉利汽車が公式に謝罪するのならいいと思う。日本を見下したままでは、ZEEKRが不具合出した時だってどうなるか解らない。クルマって強い加害性を持つ。暴走事故など起こしておいて「クルマに問題ない」と逃げられたら悔しい。

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