グーグル「ジェミニ」とX「グロック」に今年のCOTY受賞車を予想して貰いました。興味深い分析ですね~
AIが進化しているので今年の日本COTYをグーグルの『ジェミニ』と、Xの『グロック』に予想して貰いました。驚いたことに結果は本賞もインポートCOTYも同じ車種! 下馬評とほとんど同じだったりして。最後に順不同で私の評価を追加しておきます。まずジェミニから。
電動化の波と国産メーカーの意欲的な新型車が激突する、近年稀に見る大混戦が予想されます。最終選考に進む「10ベストカー」が既に発表されており、そのラインナップから、本命となる3台と、大穴の輸入車1台に焦点を当てて予想します。
本命プレリュード
最もCOTYらしい話題性とチャレンジ精神を持つのが、ホンダの新型プレリュードです。16年ぶりに復活したクーペというだけでも注目度が高い上、純粋なガソリン車ではなくハイブリッドとして登場した点が重要です。COTYの選考では「時代性」と「未来への提示」が強く評価される傾向にあります。プレリュードは、クルマ好きが求める「走りの楽しさ」をクーペスタイルで実現しつつ、ホンダ独自の電動化技術によって高い環境性能と実用性を両立しています。単なる復刻ではなく「新世代のデートカー」というコンセプトで、電動化時代のスポーツカーのあり方を提案した点が、選考委員の心を掴むと予想されます。クーペというニッチな市場へのホンダの挑戦自体も、プラス評価に繋がるでしょう。
対抗フォレスター
対抗馬として最有力視されるのは、フルモデルチェンジを果たしたスバル・フォレスターです。スバルのコア技術(AWD、アイサイト)が最新世代にアップデートされ、安全性能と悪路走破性がさらに向上しています。デザインの大幅な進化はありませんが、堅実な進化と、最新プラットフォームによる上質な乗り味と静粛性の改善が大きな評価ポイントです。特に、進化したアイサイトXによる安全性の高さは、幅広い層からの評価を集めるでしょう。EVシフトの過渡期にある現在、実績と信頼性の高い「e-BOXER」を主力とするフォレスターは、多くのユーザーが安心感を持って選べる「良識的な時代のベストカー」として高い得票を得るはずです。
ダークホース eビターラ
近年のCOTYでは、EVが受賞するケースが増えていますが、その中でもスズキ eビターラは異色の存在です。スズキ初のBEV(バッテリーEV)でありながら、日本で扱いやすいコンパクトSUVというサイズ感と、リーズナブルな価格設定が最大の魅力です。EVの普及には、価格の障壁を下げる「大衆性」が不可欠です。eビターラは、その点で既存のEVとは一線を画し、「スズキらしい実用的なBEV」として評価されるでしょう。もし、価格設定や航続距離で選考委員に強いインパクトを与えられれば、大衆EVのパイオニアとして逆転受賞の可能性も秘めています。
インポートCOTY ID.Buzz
輸入車では、フォルクスワーゲンのID.Buzzに注目が集まります。かつてのワーゲンバスを現代に蘇らせたデザインと、最新のEV技術を組み合わせたそのコンセプトは、他のモデルにはない強烈な個性の魅力を持っています。実用性とノスタルジー、未来感が融合したパッケージは、審査員に強い印象を残すでしょう。
最終的な予想は、ホンダ・プレリュードを本命とします。フルモデルチェンジのフォレスター、大衆EVのeビターラも強力ですが「電動化時代のクーペ」という挑戦的なテーマ性と、ホンダらしい高い技術の完成度が、わずかに上回ると予想します。インポート・カー・オブ・ザ・イヤー予想はフォルクスワーゲン ID.Buzz。
続いてグロック。EV/ハイブリッドの電動化トレンドが強く、環境性能・実用性・革新性が鍵。以下、予想。
COTYはトヨタ クラウンエステート 25年ぶり復活のSUVワゴン。PHEVシステム(359PS、燃費20km/L超)が爆発加速と低燃費を両立、荷室582Lの多用途性で家族層に刺さる。ハンマーヘッドデザインのプレミアム感とE-Four AWDの安定走行が評価され、総合力で本賞獲得。価格810万円の高級志向も、トヨタのブランド力で支持を集めそう。
<eビターラ>
スズキで初めての量産EVながら完成度は高い。寿命が長く、燃えないBYD製のLFP電池容量は61kWhと十分。航続も実力で400kmに達する。加速と軽快なハンドリング、静粛性に優れ、街乗りからワインディングまで安心感上々。日本仕様の4WD設定や視界の良さも実用的だと思う。もう少し安ければ一段と好評価になる。
<フォレスター>
フルモデルチェンジしたフォレスターは先行受注1万台超。月販目標の3倍を記録するなど大ヒット車になっている。高く評価したいのがパワートレーン。「2050年のカーボンニュートラルまでの25年間はハイブリッドが必要」ということから、コストを抑えるためトヨタと共通のモーターなど使いながら独自開発している。加えて後輪の駆動はドライブシャフトを使う直結式。雪道最強のハイブリッドと言って良い。
<ムーヴ>
発売から数ヶ月で受注3万台超という人気ぶり。ボディデザインは好評。ハイト系の軽乗用車として初めてスライドドアを採用し、子連れや高齢者世帯に歓迎されている。スライドドア車としては車高を低く抑えられたため、直進安定性&ハンドリングも上々。街中から高速まで自然な走ってくれ、実燃費は20km/L近くまで伸びるためオサイフにやさしい。
<クラウンエステート>
クラウンシリーズも4作目ということから話題性こそ高くないものの、クルマの仕上がりと言う点から考えると文句なし。なかでもシステム出力の359PSのPHEV仕様は、上質感や快適さで歴代日本車TOP級。低い重心を活かしたハンドリングも素晴らしい。前述の通り4作目というあたりがCOTYの1位として押しにくいものの、実力&魅力は最も高いと思う。
<リーフ>
古いエンジン車の基本骨格を使っていた先代と違い、新型はARIYAと同じ電気自動車用プラットホームを採用しボディも5ドアHBからクロスオーバースタイルに刷新。78kWhバッテリー搭載「B7」グレードは航続702kmと安心の航続距離を実現した。昨今、安価で長い航続距離を持つ電気自動車がたくさん出てきたこともあり、少しばかり割高に感じてしまうのが残念。10ベスト外になったbZ4Xを考えた順位にしました。
<プレリュード>
クーペモデルにとって氷河期の中、希少な存在である。パワーユニットは環境の時代を十二分に考慮しシステム出力220PSの2モーターハイブリッドを採用。そのままだと物足りないパワーという評価になるものの、疑似エンジン音やシフトショックを出す「Honda S+ Shift」を採用。ハイパワーエンジン車に乗っているような楽しさを演出している。販売目標台数の少なさと、600万円を超える価格をどう考えるか、ですね。
<2シリーズ グランクーペ>
さすがBMW。エンジン車を作らせたら上手だと感心しきり! なかでもM235 xDriveは2リッターターボから300PSを引き出すハイパフィーマンスモデルで、文句なしに楽しい。528万円スタートの価格も日本車が高騰していることを考えれば納得出来るレベル。評価基準次第では1位にしてもいいと思えるほど。時代感が薄い点をどう考えるか?
<インスター>
ベースグレードのカジュアルは284.9万円と、東京都などは補助金を使うことで200万円を切る御予算になる。クルマの仕上がりも素晴らしい。何より電費が良く、ベース7グレードでさえ42kWhという大きな容量のバッテリーを搭載するため、実用で300km前後の航続距離を持つ。ADAS性能や回生ブレーキの味付けも文句なし。ディーラーネットの拡充とブランドイメージさえ確立できたら伸びるポテンシャル大。
<3008>
ステランティスの次世代の主力プラットホームを採用している。C~Dセグメントに属す全長4550mmのSUV的なボディがなかなかスタイリッシュ。パワーユニットは全て電動。73kWh、航続700km、出力210PSの電気自動車と、1.6L+モーターを組み合わせ、システム出力195PS/燃費22km/Lのハイブリッドをラインナップ、後者は欧州車らしくソリッド。ゴムフィール嫌いの人なら素晴らしい相棒になってくれると思う。
<ID.Buzz>
とにかく目立つ! デザインとボディカラーでこれほど存在感を出せることに驚く。ボディは全長4920mm×全幅1985mmとイメージより大きく、ドライバーの技量を要求します。バッテリー容量は77kWhとこのクラスの平均より少なめで、航続距離も実用だと300kmくらい。一方、モーター出力は300馬力あるため、軽快に走ってくれる。キャビンスペース広く、趣味のクルマとして考えているなら申し分なし。
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