二酸化炭素削減のため電気自動車を走らせるのは原発か再生可能エネルギーか化石燃料か

世の中、それっぽい情報に流されやすい人は多い。お金で動く人がいる。出世欲で動く人もいる。このところソーラー発電を批判する声が多くでる。根拠は自然破壊だし中国利権だという。自然破壊についちゃ山を切り開いたり、日照時間短い道東の湿原にメガソーラー施設を作るなど何の制約も無い開発は考え直すべきだと思う。中国利権だってありそう。ただ太陽光エネルギーは有用。

ソーラー発電で大きな影響を受けるのは原発だ。原発、発電量のコントロールが出来ない。常時定格で稼働させる。夜間に電力余るため、そいつを使うため格安の深夜電力料金など作った。ソーラー発電は原発の敵だ。前述の通り常時定格で電気を作っているため、ソーラー発電量が増え需要より供給多くなると受け入れられなくなる。実際、九州電力などは需要が供給を下回る。

したがってソーラー発電を増やしたくないワケ。原発利権からすれば、世の中に流されやすい人の気持ちをコントロールすることなど簡単だ。Xなどでそれっぽい情報を流せば簡単に引っかかってきます。原発を稼働させるため地元に落とす補助金に比べれば雀の涙。風力発電も電発と相性悪い。これまた原発利権からすれば潰しておきたい。しかも世の中、原発好きは多い。

同業者の間でも「原発動かせや!」という人が少なからずいます。私はコストの点で原発を支持しない。廃炉にいくら掛かるか解らない。福島第一の処理だって巨額の費用が必要。それを人口が減っていく次の世代に託すなんてナンセンスだ。安全だというのなら東京や大阪に作ればいい。原発の稼働を認めるのはお金で動く地元であり、需要側がお願いしてるわけじゃない。

東京電力エナジーも国(利権議員)からの圧力なければ原発など稼働させたくないことだろう。といった点からすれば被害者だと思う。しかし! 官僚の中には原発無しでカーボンニュートラルを目指そうと考えている人も多いと聞く。文頭に書いた通り、どんな分野にも愚かな人も居れば聡明な人もいる。ここにきて聡明な人は危機感を持ち始めたらしい。少しずつ違う流れも出てきた。

太陽光発電はメガソーラーでなく建物や駐車場の屋根に設置するタイプを押す動きになっている。アメリカのように自然エネルギーで作った電力を貯めておくシステム作りも少しずつ出てきた。八丈島は地熱発電の掘削櫓が来年早々から稼働開始になる。なんせソーラーパネルの実用化したのは日本。大量の需要が見込めるなら国内の工場で生産することだって可能だ。

何の根拠も無しにソーラーパネルはリサイクル出来ないと主張する人もいるけれど「ソーラーパネル リサイクル」でググれば新しい技術がたくさんヒットします。リチウム電池のリサイクルだって本格的に稼働するようになる。技術は進む。2030年に2013年比で二酸化炭素排出量を46%減という約束を守るには、再生可能エネルギーで電気自動車を走らす術を考えたらいい。

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One Response to “二酸化炭素削減のため電気自動車を走らせるのは原発か再生可能エネルギーか化石燃料か”

  1. 佐助 より:

    原発のコストが安いというのは国沢さんが指摘するように真っ赤な「嘘」です。

    地元への多額の補助金や使用済み核燃料の処理費用、廃炉費用・事故が起こった時の賠償といった都合の悪いコストを意図的に取り除いて安く見せています。

    原発のメリットは「高出力」であるということだけ。

    では何故原発かといえば「利権」が大きな要因なんですよねぇ・・。

    原発を動かすために地熱発電を悪者にするような報道や「原発動かせ」のSNSを観るとがっかりしてしまいますよ、まったく。

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