ダイハツとスズキ、世界規模で再評価される? 西側諸国で「安くて良いクルマ」が消えつつある
ここにきてエントリーカー市場から撤退する西側諸国のメーカーが増えてきた。すでにGMは自社開発を止めている。フォードもエントリーカー市場からの撤退を決めた。日本勢だってスバルがいち早くコンパクトカーを止め、マツダ、日産もBセグモデルをどうするか迷っている状況。なぜかといえばコンパクトカーって利益率低いからだ。トヨタすらAセグは作っていない。
写真はフル装備グレード
もう少し詳しく書くと、今や西側諸国は排気ガス基準や安全基準、騒音規制などが厳格になってきた。大気並みのクリーン度を達成した排気ガスじゃなくちゃダメだし、コンパクトカーだってサイド&カーテンエアバッグやADASが義務づけられる。これらを全て盛り込んでしまうと安い価格じゃ売れない。安くないとコンパクトカーって売れない。いずれにしろ儲からないワケです。
そんな中、西側諸国の自動車メーカーでダイハツとスズキだけがコンパクトカーで利益をあげている。ミライースなんかエアコンやエアバッグ、ADAS、横滑り防止装置、オートドアロック、パワーウィンドゥまで標準装備して100万円を切るほど! サイド&カーテンエアバッグとリアシートベルトさえ高規格タイプにすれば世界基準だ。いや、次期型はそうなると思う。
スズキももう少し安全性に対し真摯な対応をすれば凄い競争力を持つ。今や世界規模で「コストパフォーマンスが高いクルマ」を見直す動きが出てきた。アメリカは収入の二極化が進み、安くて性能良くて安全なクルマのニーズ出てきたし、欧州も新しいコンパクトカーの基準を作ろうとしている。そもそも電気自動車ってコンパクトカーと相性良い。スズキ、開発中です。
ダイハツなんか20万円高でハイブリッドを作ろうとしている。2026年はダイハツとスズキが世界中から注目される存在になると思う。もちろん西側諸国の自動車メーカーはダイハツやスズキと勝負できる技術力無し。となれば強敵は中国と韓国だ。ミドルサイズ以上のクルマはトヨタに頑張って貰い、ダイハツとスズキがコンパクトカー市場で勝ち残って欲しい。
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