人生の流れを変えるためのバイク免許取得(その4)

2月6日(月) ①19時から 1段階 9時間分の1時間目

初教習。教習所の過程はバイクもクルマと同じように1段階のあと2段階となり、1段階は基本編(9時間)、2段階(8時間)は応用編となりますが、バイクは2段階でも公道での教習はありません(「それでいいのか?」という気もしますが、免許取得から1年間は二人乗りもできないというバイクの性質を考えればやむを得ないのも分かります)。

19時の教習開始に対し2時間ほど早着したため、少しでも教習を進めるべくキャンセル待ちというものをやってみましたが、不発でした。それにしても教習所は春休みということで大学生や進路が決まったと思われる大学生でごった返しており、自動車メディアで働く人間としては、この人たちがどんな形でもいいのでクルマに触れてくれることを切に願います。なおこの教習所の教習車はATがカローラアクシオハイブリッド、MTがアクセラセダンの1500でした(アクセラの方は幅が掴みにくく、初心者には気の毒に思うところもありますが)。

2時間も早くいたのにバイクの教習はプロテクターの装着などに時間が掛かるのを知らず、やや遅れ気味に控え室へ。今日はごく普通の教官に対し、生徒は私と同じく教習1時間目の若い男の子。バイクの教習は教官1人に対して、生徒2人がスタンダードでそれぞれの教習の進み具合や技量によって、50分の教習の中で教えてもらえる時間がかなり変わってきます。

まず始まる前に言われたのは「最低限の点検として、”ブタと燃料”(ブレーキ、タイヤ、灯火、燃料)は見て下さいね」ということ。その後バイクの取り回しが始まる訳ですが、メニューは

・「豆粒」と教えられるサイドスタンドを立てる、外す
・センタースタンドを立てる、外す(前後の反動を使うのがコツ)
・押し歩き
・バイクを倒した場合、自分で起こす必要があるので引き起こし(腰を使って前方に力を入れるのがコツ)

取り回しは無難にこなしましたが、その後はもうバイクを動かす段階に入り

・クラッチ(左レバー)を切ってエンジン始動
・センタースタンドを立て後輪が浮いた状態でアイドリング+500回転をキープする(これは結構難しいです)、半クラからスタート、ギアチェンジの練習
・しばらくやった後、普通にタイヤが地面に着いた状態でスタート、2速にシフトアップ

といった具合で、「こんなに早く詰め込んでいいのか?」と思うくらいの怒涛の早さで教習は進みます。バイクの教習ってどこでもこういうものなんでしょうか?

そして僅かな残り時間で外周(右回り)を2速に入るまで周回。この前の週にJAIA試乗会で乗ったランボルギーニウラカンと同じ押すと止まるウインカーに戸惑いながら初めてバイクを動かした印象は「弟子時代に左ハンドル練習車としてあった空冷ビートル以上にシビアにレスポンスするリア駆動車」といったところ。変なことをすると言うことを聞いてくれなそうですが、うまく操作すればきれいに動いてくれそうというマニアックな面白さがありそうとおぼろげながら感じました。

このことを踏まえると、3年前に私が乗っていたRX-8を譲ってくれた方はその頃に大型バイクの免許を取得しており、「バイク乗ると、クルマ乗った時に荷重移動が上手くなりますよ」と言われた記憶があるのですが、このことが何となく分かる気がします。教習が終わると無事ハンコをいただき、1時間目はクリア。

400㏄のバイクは重く、「初めのバイクは250㏄だろうなあ」と考えながら、バイクに乗るというか教習はいい汗をかく、適度な運動なので「バイク乗るようになれば痩せるかしら?」という気もしましたが、その分すごくお腹が減ったので帰り道にかつやでヒレカツが2枚付く豚汁定食のご飯大盛りを食べてしまい、台無しにしてしまいました(笑)。

2月7日(火)  ②19時から 1段階 9時間分の2時間目 シミュレーター

私はバイクの教習の際、何日か前に書いたヘルメット、ジャケット、ブーツに加え、服はもう捨ててもいいようなボロい服でやることもあり、着替えに教習用のボロい服を持つと写真のようにかなり大きいスポーツバックが一杯になってしまいます。

しかし今日は室内でシミュレーターなので、用意は何もいらなかったというのは私らしいオチです(笑)。シミュレーターでやるのは左のシフトペダルを上げるシフトアップと下げるシフトダウン、急制動(急ブレーキ)。この日の教官も前日に続き普通の人で、一緒だったのは二十歳くらいの男の子2人で、シミュレーターのバイクは「ペケジェエ」とよく呼ばれるヤマハのXJRがベースです。

私はシフト操作は無難にこなしましたが(グローブなしで手に汗をかいてしまい、次にやった人ごめんなさい)、右足が外に開き気味でニーグリップ(膝でタンクを抑えて体を安定させる)が甘いとの指摘。

急制動はシミュレーターではドライ路面を30㎞/hで進入し8m以内に止まるというもので、前後のブレーキバランスの目安は前7:後3くらい。ところがシミュレーターとはいえ進入速度が早すぎたり、ロックしたり、8mで止まらなかったり、全然ダメでした。

※どこまで正確なのかは別にしてシミュレーターでは進入スピードやブレーキバランスといったデータも出ます。

シミュレーターなのでクリアできないことはおそらくなくハンコをいただきましたが、シミュレーターと実車の再現性がどこまでのものか別として、急制動が少し不安になってしましました。

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