CBR600RR

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アウトライン

何でもCBR600RRは昨年からモトGPで大暴れしているRC211Vと兄弟関係にあるそうな。RC211VのコンセプトをCBR600RRに投入した、と表現する方が適当か。バイクのジャンルとしちゃバリバリの「スーパースポーツ」である。このままの状態でサーキットを走っても十分通用する内容と言ってよかろう。20年前なら8時間耐久レースにそのままの状態で出ても(もちろんタイヤはスリックに交換)、かなりの成績を残せたんじゃなかろうか。

エンジンフィール

素晴らしいのがエンジンである! 誉めても誉めても誉め足りないくらい良い。クルマも含め、今まで乗った4気筒エンジンの中じゃ最も質感高く官能的。何より高級感あります。エンジン掛けた時から気持ちいいのだ。こういったエンジンを「普通に走っていても楽しい」と評す。情けないことに上手く表現できず。こらもう見たことのない人にゾウやキリンを説明するが如し。乗らないと解らないというレベルです。CBR600RRのために設計したということだが、開発陣は素晴らしい仕事をした。4輪のエンジン担当者はみんな味わってみるべきだ。

ハンドリング

レーサーのようなライポジということもあり、白バイがこれミヨがしにやってるパイロンスラロームはニガ手。でも60キロ以上のコーナリングになれば敵無しである。テストコースで高速コーナー攻めてみたら、見事なまでの安定感。バイクが喜んで曲がっていく感じなのだ。もちろん限界まで攻め込んじゃいないけれど、それだって楽しい。ホンダの販売目標を大幅に上回る売れ行きらしいが、まぁ当然でしょう。世界最強のコーナリングマシンだと思う。

cbr2レーサーのようなセンターマフラーを採用。

ライディングポジション

完全なるレーサーポジション。またがった途端「GPレーサーそっくり」である。シート高は普通のバイクより一段高く、シート幅大。そのまま状態を前に倒していくと、低い位置にセパレートハンドルが付く。フルロックでのターンするのにコツを必要とするくらい思い切ったポジションなのだ。このバイク唯一の弱点はシート素材。レーサーの場合、ウレタン素材を使うため腰の位置はズレず。普通のシート素材使うCBRでフル加速すると、腰が後ろにズレてしまう。その状態のままフル制動すると、お宝がタンクに激突。ニーグリップをしっかりせねばなりません。

cbr3ブレーキは信じられないくらい効く!

2人乗り

写真を見て解るとおりタンデム向きじゃありません。エンジン特性やハンドリング、ブレーキ性能などはタンデムでも問題ないのだけれど、いかんせんポジションが。一人で乗っていてもベッタリと前屈みになっている。一段高いシートポジションに座る後ろの乗客は、さらに前屈みにならねばなるまい。もちろんしっかり抱きついて走ればいいのだが、ロングツーリングとなれば厳しいでしょう。基本的に一人用。

おすすめの乗り方

こんなに仕上がり良く、しかも高性能なバイクが89万円で買えることに驚く。「最高のバイクに乗りたい」と思うなら、迷うことなくCBR600でしょう! ただロングツーリングには向かない。少しガマンすればどんな用途にも使えたムカシのバイクと違って、相当スパルタンなのだ。自動車で言えばポルシェよりフェラーリやロータス・エリーゼに近い存在だと考えればよかろう。それにしても感心するのみ!

CBR600RRの公式Webサイトへ

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