XL230

SL250と初代XL250に似た雰囲気

アウトライン

最近バイクの値段が大幅に上昇。今や250ccクラスで50万円を超えるモデルだって珍しくない状況。「それじゃ気軽に買えるコスト最優先のモデルを作ってやろうじゃないか」とホンダは思ったのだろう。かくしてデビューしたのが34万9千円というプライスタッグを付けたXL230である。写真を見て頂ければ解るとおり懐かしのSL250をイメージさせる、オジサン世代にとっちゃキュートなデザイン。

エンジンフィール

223ccのシングルカム単気筒で、18馬力を発生。セル付きだから始動は簡単だ。回転フィールもクラッシック。ワタシが若い頃のバイクみたいである。絶対的なパワーは街中や一般道のツーリングなら十分。60キロくらいまでなら単気筒特有の「た・た・た・た・た!」という気持ちよいトルク変動を楽しめるから嬉しい。高速道路はガマンの一手。一般道で帰るのがイヤになった時には高速道路も走れます、といった感じ。

xl2303とってもタイトなボディ

ハンドリング

車体のサイズは250ccクラスと125ccクラスの中間的存在。これなら女性でも気軽に運転できるだろう。奥さんも免許持っているなら一緒に楽しめます。小回り利くので、街中の渋滞を抜けるのも楽チン。なんたって満タンで120キロしかないのだから。ブレーキはフロントがドラム。リアを多めに掛けてやれば、けっこうしっかり止まる。もちろん林道のトレッキングくらいなら軽くこなすオフロード性能を有す。

ライディングポジション

背中を伸ばして座り、ハンドルはワイド。素直なポジションです。体格大きいと、やや車体が小さすぎる感じもあるけれど、これなら長い時間乗っても大丈夫。信号待ちでハンドルから手を離すときも大きな姿勢変化せずに済む。ムカシ風の大型リアキャリアなど付ければ、数日のツーリング用荷物も積めるだろう。コストダウンは徹底しており、トリップメーターまで省略されている。

xl2502シンプルなメーター。タンク容量は6リッター

2人乗り

ポジション的には何の問題もなく、気持ちよ〜くリアシートに座れる。ただエンジンパワーが厳しい感じ。もちろん近所までの移動なら気にならないだろうけれど、国道など走ろうとすれば物足りない感じ。絶対的なブレーキ性能も2人分の重量に対しては足りない。ま、このクラスのバイク全般に言えることですけど。2人乗るするときは早めのブレーキを心がよう。別荘に置いておき、スクーター代わりにするのも良し。

おすすめの使い方

何たって自動車税や自賠責保険といったランニングコストが安い。車検も無いし。あまり乗らないかもしれないけれど手元にバイクを一台置いておきたい、みたいなオジサンにゃピッタリだろう。その気になればオフロードなど走りに行けるし。ちなみに高速道路は軽トラックと同等の動力性能。90キロくらいから加速が緩慢になっていく。でもツーリングの帰り道、疲れたら高速道路で楽して帰れるから便利です。34万9千円。

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