ヤマハ マリンジェット
カワサキの「ジェットスキー」に相当するヤマハのPWCが「マリンジェット」である。カワサキはスポーツ路線を選択しているのに対し、どちらかといえばラグジーなテイストを持つ。試乗した『MJ-FX SHO』はラインアップ中で最強となるスーパーチャージャー付き1,8リッター4気筒ながら、カワサキより抑えた210馬力というスペック。
やっぱりヤマハを買うならブルーの艇体か?
試乗してみると比較的低い回転域からピックアップ良い反面、高回転域は伸び悩む。といっても今回はベタなぎというコンディションだたっため全開で走れた。引き波なども多い通常の海況だと、とてもじゃないけれど全開のままなんて無理。したがってレスポンス良く、低い回転域からトルク出すタイプのエンジンの方が扱いやすいと思う。
NAでも180馬力の高性能エンジンです
操縦安定性はカワサキをさらにマイルドにした感じ。クルマで言うと弱アンダーステアといったイメージか。ハンドル切ってスロットル開けていくと、フロントが少しづつ膨らんでいく。これまた波のある海で乗れば扱いやすさに繋がる。いろんな意味で「フネ」のような乗り味です。ヤマハらしいかと。スポーツカーというよりGT的。
立ち上がり加速が気持ち良い!
装備も素晴らしい! ドライブ・バイ・ワイヤ(電子スロットル)を採用しているため、様々なエンジンコントロールが可能。ロングツーリングなどの際に便利なアクセル開度を一定に保つ「クルーズ・アシスト」や、マリーナ内で引き波を立てない速度に抑える「ノー・ウエイク・モード」などを標準で装備している。
いろんな意味でフネ的な乗り味です
意外なことに質量は乾燥で376kgとカワサキより軽く、充実装備の割に189万6千円と高くない。レギュラーガソリンでOKなのも嬉しい点。3人乗りのラインアップは今回試乗した210馬力の他、スーパーチャージャー無し1,8リッター180馬力と、一回り小型(乾燥質量325kg)の1リッター4気筒102馬力。
浮き姿はこんな感じ
1リッターモデルは138万3千円と魅力的な価格設定となる。その他、ジェットスキーと同じく立ち乗りの一人乗りもラインナップしている。
ヤマハPWCのWebサイト / MJ-FX SHO
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