クラウンセダン発表! ハイブリッド730万円の燃料電池830万円。補助金使えば逆転です!

JMS開催中にクラウンセダンが発表になりましたね~! デザインはすでに公開されていたので、興味深かったの、価格とスペック。まず驚いたのが価格! 2.5リッターハイブリッド仕様の730万円に対し燃料電池830万円とな! これ、どんな基準を持ってしても超戦略的な価格だ。というのも燃料電池車は国から145万3千円の補助金が出るため、実質的にハイブリッドより安い。

さらに東京都だと今年度実績で120万円の補助金が上乗せされる。実質564万7千円で買えてしまう。さらに! クルマの質感や静粛性で言えば、燃料電池車の圧勝だ。エンジン掛からないから徹底的に静か。追い越し加速の俊敏さなど素晴らしい! MIRAIオーナーなので燃料電池の良さは120%認識してます。航続距離も820kmと十分。実用で550kmというイメージ。

驚いたのはハイブリッドの車重が2020kgなのに対し、燃料電池2000kg! 燃料電池と言えば重いというイメージあるのに軽いのだった。電気自動車で同じ航続距離を持たそうとすれば2400kg以上になると思う。そして満充填までに掛かる時間は3分程度。1kgあたり1210円の水素を使った時のランニングコストは、燃費の良いハイブリッドとイーブン。

全てのスペックで燃料電池の方が勝っている。じゃ燃料電池売れるかとなれば、相当厳しいんじゃなかろうか。理由は簡単。愛知県を除き水素ステーションが増えないからだ。下のスライドを見ても水素ステーションは愛知県に集中している。東京も数こそあるけれど、休業中だったり極めて営業時間短かったりするなど、使い勝手という点で最低だ。

国にやる気無し! エネオスも増やす気無く値上げ。イワタニが頑張っているけれど、これまたステーション増えない。私の場合、水素入れに行こうとすれば50分の距離にある東京タワーか、1時間の距離にある台場。20分の距離にもエネオスのステーションあるけれど、1kgあたり1650円と高いだけでなく稼働していない時が多い。クラウンの燃料電池買ったら苦労します。

https://youtu.be/tHeulHAI_A4?si=eJR-UiPv3p6TR9E1

トヨタは頑張っていると思う。チーフエンジニアの清水さん、ず~っとMIRAIを担当してきた。クラウンの開発チームの中で誰よりも燃料電池に愛着を持っている。だからこそクラウンの超戦略的な価格になったと思う。クラウンの燃料電池車が売れれば水素ステーションも増えるだろうか? MIRAIに見切りを付けようかと思っていたが、清水さんのやる気を見て少し粘ります。

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3 Responses to “クラウンセダン発表! ハイブリッド730万円の燃料電池830万円。補助金使えば逆転です!”

  1. よたろう より:

    もったいないですね。
    まともな戦略もたない国の悲劇ですね。
    国が燃料電池を後押しすれば、日本の戦略的に非常に大きな武器になるのに、国は何を考えているのだろう。
    私が若い頃は、大蔵省(現、財務省)は駄目だが、通産省(現、経産省)があると思ってました。今では、経産省もダメダメになってしまいました。

  2. トヨタ車ユーザー より:

    レクサスにFCVがないのは何でだろうと思っていました。
    トヨタはインフラまでは手掛けないのだろうけど、1市町村のなかから1つのディーラーに水素ステーションを置いてほしい気もします。サテライトでもいいので…。

  3. 猫まんま より:

    ついに本命のセダンが出ましたね。MIRAIベースだから当然FCVもあり。今までのユーザーの中小企業の社長がこぞって乗り換えするでしょうね。
    資源国じゃない日本の将来考えるとEVとかじゃなくて絶対にFCVだと思うのですがなぜか国がやる気ない。
    現状のタンクに水素を充てんするってのを何とかして水素を溶かす触媒とかで液化運用できるようにすべきだと思うのですがなぜかそれが出来ない。技術的にはもう発表されてるんですけどね。
    トヨタが本気になれば水素ステーションをディーラー網に作るのは十分可能だと思うのですがおそらく水素を扱えるのはガス石油関係しか認可されないのかなって思います。それこそ利権がらみなのかな?
    まあトヨタが本気になって水素ステーション作ってFCV売りまくれば石油ガス業界は全滅だわな。

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