トヨタ手放し運転
『ビジネスジャーナル』
というネットメディアは「トヨタがTVの取材の際、手放し運転したので警察庁と国交省は激怒している」と伝えている。その他のメディアもこの件を追いかけており、基本的に手放し運転はいかんだろ、という雰囲気。この件、私も「大丈夫なのか?」と思ったため、取材当日関係者に聞いてみた。
すると「特別な許可を受けています。ですから皆さんには運転して頂けないんです」。つまりデモンストレーションをしますよ、ということは関連部署に伝えてあったのである。そういった事情を全く知らない警察や国交省の関係者がコブシを振り上げてしまったんだと思う。彼らは振り上げたコブシを戻す術をしらぬ。
タチの悪い連中と基本的に同じです。だって考えて欲しい。自動でハンドルを操作する装置を開発し、そのデモを行うと言えば、当然の如く手を離した走行になるだろう。握ってたんじゃ自動で操作してるのか、人が動かしてるのか解らないですから。そもそも手放し運転は禁止されているのかとなれば、ビミョウです。
道交法の『安全運転の義務』を読むと「車両等の運転者は、当該車両等のハンドル、ブレーキその他の装置を確実に操作し、かつ、道路、交通及び当該車両等の状況に応じ、他人に危害を及ぼさないような速度と方法で運転しなければならない」と書かれている。何と! ハンドルだけじゃなくブレーキ操作もアカン!
なのに現実はアダプティブクルーズで自動的にブレーキ掛かってます。警察も国交省も怒らない。だったらハンドルだって同じでしょ。しかも「運転者が自らの手で直接操作しろ」とも書かれていない。逆に考えれば「ブレーキと同じく確実に操作できれば問題ない」と読める。このあたりは技術の進化を考えるべきだろう。
トヨタというメーカーは超慎重だ。というかトヨタに限らず自動車メーカーって慎重過ぎてイライラするほど。トヨタからすれば青天の霹靂かと。とりあえず下の写真のような運転をすればよかった? クダラン警察&国交省関係者もモンクを言わなかったと思う。ここまで書いて「アホらし!」と情けなくなりました。
出来れば20cmくらいのツメがよい?
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