フロンクスのエンジンは日本で搭載? 4WDも日本で組み付け? 本当のことを聞いてみました~

からだげんきの野村君がディーラーで説明された「日本でエンジンを搭載している」とか「4WDは日本で組んでいる」という件、本日COTYの10ベスト試乗会だったので開発責任者に聞いてみました。すると「そんなことあるわけないじゃないですか~」。ですよね~っ。ただ野村君って普通のクルマ好きレベルではない。営業担当、相当な自身を持ってウソを教えている(笑)んだろう。

ちなみに「フロンクスに搭載しているエンジンはインドで販売していない」と説明されたというけれど、正確には「インドで販売しているスズキ車に搭載されていない」。輸出仕様に搭載されており、当然ながらインド国内で生産している。また「インドでは4WDがないから日本で」は、フロンクスのため日本から4WDキットをインドに運び、現地工場のラインで組んでいるという。

というか、日本でエンジン積むのなら、エンジンを送った方がコスト的に安い。エンジン搭載してないクルマを運送するの、エラい大変です。開発責任者は「何でそういう説明をしているのか全く解りません」。「だったら正しい情報を教えた方がいいですよ」。ということで肝心のフロンクスである。停まっているクルマを後から見たら、なんか「HYBRID」のエンブレムが右下がり。

これがインド品質か? ちなみにフロンクス、同業者の評価を見ると上々である。期待してハンドル握って走り出すや「う~ん!」。20年前の日本車のクオリティだったりして。ハンドル少し切った状態で停車すると、どうやらエンジンストップと同時に電動パワステの電源も落とすらしい。エンジン停止の直後にハンドルが「カツン!」と動く。エンジンの再スタートはけっこうな「揺れ」。

走り出すとステアリングフィールがヒジョウによろしくない。硬質でいながら、曖昧。そもそもイマドキのクルマとして考えるとエンジン振動大きく、パワーだって足りない。同じインド生産のWR-Vと比べても厳しい感じ。WR-V、インド生産だと言われなければ気づかない。フロンクスに乗ると「日本で販売している日本車の品質には届いていませんね」と思う。

ドア下の樹脂は新車なのに水垢が付いているように見える

リアシートのベルトがプリテン無し、素のELRを使っている理由を聞いたら「考えもしませんでした」。ということでクルマのことは何にも知らず、しかも感性が鈍い人であれば安価で装備充実、デザインも良いフロンクスながら、私のWebを読んでいるような皆さんには相当厳しいと思う。興味あればぜひディーラーで試乗してみて頂きたく。高く評価している人の試乗記を合わせて読んでみてください。

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4 Responses to “フロンクスのエンジンは日本で搭載? 4WDも日本で組み付け? 本当のことを聞いてみました~”

  1. nbkt より:

    e-VITARA、
    あまり期待しない方がよいのでしょうか・・・・・

  2. しんぶんし より:

    スプラッシュもどうせ売れないならヨーロッパ規格(5MT、ハイオク)のまま逆輸入してたら更に隠れた名車になってたろうに。

  3. 鷹巣 より:

    昨日Carwatchにて試乗記を読んだばかり。
    4WDの方が安定感は高いと評されています。
    国沢さんがどちらに乗ったのか気になるところです。

    すでに1万台の受注があるとか。
    高価なワングレード戦略が見事にハマった感じでしょうか。
    1年後の販売台数がどうなっているか気になりますね。

  4. トヨタ車ユーザー より:

    プリテン無しのシートベルト、パワステの効かないアイスト(何のためのハイブリッドなのか)、といった日本向けには不足の装備。車種の企画を行う仕事は、アイストの最中に「ふ~ぅ」とハンドルを放してしまうとか、後ろの席には人が乗らないようなひとが行っているのでしょう。もしや軽トラのCEを務めた人なのでは、それならそれは「かんがえもしなかった」というあたり、合点が行きます。
    バッジは同じスズキでも別会社が作ったOEM車を調達するくらいの気持ちで仕事をしたに違いないと思います。
    これまたスズキの小さな歴史帖にバレーノ・スプラッシュの悲劇と並んで刻まれるのでしょう。

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