ホンダ、ベトナムで2輪の販売に赤信号! もしかすると手遅れか?

ここにきて様々なベトナムのメディアがホンダの2輪販売について厳しい評価をし始めた。例えば『Vietnam.vn』というメディアは「ホンダ・ベトナムの自動車販売はほぼ倍増したが、バイク部門は大幅な減少を記録した」と伝えている。実際、8月のバイク販売台数は15万4599台で。前年同期比13.4%減。9月も前年同月比で11.4%減と、明確な下降線を辿り始めた。

売れ行き減の理由は簡単で、ベトナム政府が「大気汚染の悪化」を理由に都市中心部のエンジンバイク乗り入れ禁止措置を打ち出したからだ。大義名分は大気汚染とカーボンニュートラルながら、バックボーンにはビンファストというベトナム国営企業の電気バイクを普及させたいという流れがある。実際、ビンファストの電気バイク、安くて高い性能を持つように思う。

都市中心部の乗り入れ規制はドンドン広がる方向。すでに前年比10%少々の減少になっているけれど、これはベトナム全土の販売台数である。乗り入れ規制始まるハノイ近辺の販売台数減は40%以上になっているそうな。ホーチミンも乗り入れ規制を始めるだろうから、遠からずベトナム全体で20%減という数字になって不思議じゃない。ゲームチェンジが始まる?

受けて立つホンダと言えば、依然としてノンビリしているように見える。そもそも今や電池の主役になっているLFPを未だに採用しようとしない。東南アジアのように気温の高い地域は三元系に向かない。劣化するし、交換タイプの電池だと落とせば発火の危険性出てくる。これからLFPに取り組んだって開発速度で追いつかない。客観的に見るとすでに厳しいように思う。

何度も書いてきている通り2輪はホンダの収益の3分の1を稼ぐ。2輪の収益の大半は東南アジアの働くバイクだ。特にベトナムが重要。ここにきてベトナム以外も自国で電動バイクの開発をすすめている。オセロのようにひっくり返される気がします。それにしてもホンダ2輪、なぜ危機感ないんだろう? もしかして圧倒的な競争力を持つ電気バイクが控えているのかも。

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3 Responses to “ホンダ、ベトナムで2輪の販売に赤信号! もしかすると手遅れか?”

  1. ぶひ より:

    こっそりLFPの準備してることに期待。

  2. ばんじ〜 より:

    > それにしてもホンダ2輪、なぜ危機感ないんだろう?
    まさに、これ!
    という印象です
    何を考えて今の状況になったのか、(当事者は口外するはずもないですけれど)聞いてみたいです

  3. スカイラインを降りた者 より:

    >ホンダ・ベトナムの自動車販売はほぼ倍増したが、バイク部門は大幅な減少を記録した」と伝えている。実際、8月のバイク販売台数は15万4599台で。前年同期比13.4%減。9月も前年同月比で11.4%減と、

    バイクの11%減~13%減より、自動車販売はほぼ倍増した(が)…に安心してしまっているんでしょうね。

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