レギュラーとハイオクを混ぜるな危険! というベストカーWebの記事、超面白い! 

ベストカーWebに「混ぜるな危険!! レギュラー指定にハイオクを、ハイオク指定にレギュラーを入れてはいけない事情」という記事が出た。編集長や担当者に電話して訂正するよう伝えるのは簡単ながら、1度読んだ記事など再読しないから訂正は意味なし。正しい記事書いて希釈するのが唯一の手です。ベストカーOBだからしてフォローしておきたいと思う。

そもそもタイトルに「混ぜるな危険」とあるけれれど、ハイオクとレギュラーを混ぜたってナニもおこらない。爆破したり化学変化してスライムになっちゃうことだってありません。したがって普遍的な危険性についちゃ「絶対無い!」と断言しておく。まぁ危機感を煽るための夕刊紙的な煽りタイトルです。事実、このタイトルで引っかかる検索エンジンも出ている。

怪しい順に書いていくと「ただ、ハイオクにはエンジン清浄剤が入っているため、たまにハイオクを入れてエンジンをフラッシングしてきれいにするするのもありだろう」というのも、今やハイオクに清浄剤が入ってないことが明々白々になっている。というかそういった状況を知らないで書いているとしたら、浦島太郎のような書き手なんだと思わざるをえないです。

「レギュラーとハイオクが混ざらない」というのも、間違い。水と油じゃないんだからキレイに混じる。オクタン価は混ぜた割合で決まる。90オクタンのレギュラー1リッターと、99オクタンのハイオク1リッターを混ぜたら94,5オクタンになります。混ぜで96オクタン相当にして使う分には何の問題も無い。おそらくガソリンという燃料についての知識がない?

最もありゃまなのが「圧縮比の高い高性能エンジンの場合、スムーズにピストンが上下運動できないだけでなく、エンジン自体に大きなダメージを与え、壊れるケースも出てくるので要注意だ」。こらもうガソリンと全く関係ない話。このあたりから「混ぜるな危険」ということになったのかもしれません。市販車にはノックセンサー付いてるから壊れない。

ちなみに最近マツダはレギュラー使用時とハイオク使用時の出力を出す方向になっていることを見ても、全く問題ことが解る。はたまたレヴォーグの希薄燃焼ターボ、燃焼しにくいハイオクは使わないで欲しいと言ってる。ハイオクの方が着火特性は悪いのだった。ということで基本的には指定燃料を使うのが簡単。でもハイオクを96オクタンまで薄めて使うのは問題無いです。

<おすすめ記事>

コメントは受け付けていません。

このページの先頭へ