上海モーターショー開幕

上海モーターショーが始まった。玉石混淆(宝石と石が混ざっている状態)と言いたいところながら、大半は石である。大手メディアは目利きでないため、石を玉と言われ鵜呑みにし「凄い!」と報じているようだけれど、大量に出展されているハイブリッド車も大半がステッカーのみ。

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ベンツS400ワールドプレミア! 大山鳴動し”馬”15匹

ベンツのS400というハイブリッド車すら、モーター出力わずか15馬力という手の込んだアイドルストップでありました。以前アピールしていた大出力モーターの本格的なシステムはどうしたんだろう? GMのプラグインも冷静になって考えれば、プリウスの足下にも及ばない燃効率だったりする。

ただ「上海ショーはつまらないか?」となれば全く違う。関係者の熱気たるや日本の高度成長期を彷彿とさせる。しかも中国人はクルマ好きが多い。比較的冷静な韓国などと全く違う。自動車メディアなど何十社あるか解らないほど。かつて日本もこうだったなぁ、とシミジミ感じさせます。

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プレスディだってのに大混雑。これじゃ写真なんか撮れぬ

だからこそ世界中の自動車メーカーが上海にやってくるんだと思う。今や世界一の規模を持つモーターショーだと言ってよかろう。破綻しそうなGMも大々的にブースを構え、ホンダはワールドプレミアのセダンを出展。日産ですらGT-Rのカットモデルを持ち込むなど、気合い入っている。

そんな中、「どうして?」なのが三菱自動車とスバル。この2社、中国でのブランドイメージは極めて高い。中国ではラリーの人気が高く(ロシアにも言えることながらタフで速いと評価されているようだ)、売れ行きも順調。アジパシも中国戦が一番盛り上がる。なのに! 両社共に競技車両を1台も出展していないのだった。

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どこのメーカーも競技車両を出したくて仕方ない

聞けば両社揃って「いかんせん上がラリー嫌いで……」。上海は近い。その気になればフェリーで運べばお金だってかからない。「マーケットを読む能力がない」というのは決定的だと思う。中国でも「三菱自動車とスバルはどこへ行くんだろう?」と強く感じた次第。こういう失策の積み重ねが、会社の規模の差になっていくのだろう。

あまり書きすぎると誌面(ベストカー5月10日売り号)でのワクワク感がなくなるのでこのあたりで。「国沢光宏の日々」でも上海モーターショーの情報を少し。

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1 Responses to “上海モーターショー開幕”

  1. アマチュア部員 より:

    国沢さん、上海からのリポートありがとうございます。
    大変、興味深く拝見させていただきました。
    世界の自動車メーカーが今後、更なるメインマーケットである、中国に注目していることがよく分かりました。
    自動車という商品は、今やグローバル商品ですから、中国のユーザーの方の好みが大きく反映されたものが世界中で発売されるのでしょうね。(細部のデザインや味付けは仕向地ごとに小変更すると思いますが)
    私が気になる点はボディーサイズ(特に車幅)とデザインです。
    日産のティアナやトヨタのクラウンなど中国で人気のサルーンを見ますと私の好みと少々異なります。
    中国ではBセグメント(少しプレミアムな、例えばVWの新型ポロやマツダ デミオ)の需要はどうなんでしょうか?
    少し前までは北米、今後は中国。
    近年、メインマーケットのユーザーの好みと、自分の好みが一致していないので、少々心配になっております。(笑)
    と言うより、クルマをグローバル商品にすること自体に無理がある気もしますが・・・

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