中国人が住所を東急INN赤羽東口にしている日本の免許証を持っている。なんでだ!

中国人が東横INN赤羽東口の住所になっている日本の免許証を持っているのはなぜか、という問い合わせを何人かから貰った。何度か書いてきている通り中国はジュネーヴ条約に加入していないため、中国発給の免許証についちゃ日本で効力無し。なのに最近中国人がレンタカーするケースも増えている。どうして貸すのか、という質問も答えは同じ場所にあると思う。調べてみました。

有効期間も日本人と同じ 写真/ウェイボ

なんと! 知らないうち「外面切替」という制度が出来ており、中国の免許証と日本の短期滞在ビザを持っていれば中国語で出される10の簡単な問題(一次停止標識の意味など)のうち、7問正解することで中国人に日本の免許を交付しているのだった。さらに日本の免許証のためジュネーヴ条約提携国で有効な日本発効の国際免許も発効出来てしまう。もちろん住所は滞在先のホテルでOK!

合法のため名前や顔をさらすのは犯罪行為です

現在中国から日本を訪れるにはビザが必要。したがって日本にやってくる中国人は数日間の滞在で日本の免許証が取得可能ということです。さて。この手の条約は相互条約。日本人も中国の免許証が発給されないとおかしい。これまた調べてみると、日本人も同じ条件で中国の免許証が発給されることになっていた。日本で中国の交通についての試験を10問出され7問で合格。ホテルの住所でいい。

中国でも日本人に対する運転資格を認可している

ただし! 現在中国は日本人に対するビザの発給を厳格化しており、私が中国に行ってクルマの運転をしようとしても入国するためのハードル高い。客観的に見ると相互条約ではあるものの、利便性や発給数(公開されていない)など考えれば圧倒的に中国側のメリットが大きいと考える。おそらく中国側からの強い要求によってコッソリ出来たシステムだと推測出来ます。

また住所がホテルでいいことになっていれば、違反など起こした時に書類を送っても意味なし。ジュネーヴ条約締結国だとパスポートとの紐付けが出来るし、自宅の住所だって必要。フランスで速度違反した時(自動取締機)は日本に書類が届き、しっかり支払った。上記の免許証だと40kmh/h違反で赤切符喰らったって帰国しちゃえば取りっぱぐれ。自動取締機上等だ。

日本政府、中国に甘いというのは事実だと考えます。

<おすすめ記事>

4 Responses to “中国人が住所を東急INN赤羽東口にしている日本の免許証を持っている。なんでだ!”

  1. トヨタ車ユーザー より:

    だとしたら、ビザの有効な期間だけ、運転免許も有効というのが最大の譲歩だと思いますが、2年間も有効なんですね。その間に条約国あちこちで免許書作られちゃう。違う方向から問題になりそう。

    凶悪犯ではないけど、こんなことで逮捕されて顔もさられた、かの国の方がおられます。
    帰国しても母国で生活できるんでしょうか。
    https://news.yahoo.co.jp/articles/c1510692d2c2ef745cbf61a8d39bb81d0ddf5a6c

  2. Jun より:

    https://www.keishicho.metro.tokyo.lg.jp/menkyo/menkyo/kokugai/kokugai05.html

    外国免許からの切り替えの場合「ジュネーブ条約国の免許証であれば、知識確認、技能確認を免除」という認識で宜しいのでしょうか?

    確か、以前のコメント欄で他の方が「中国人が免許を書き換える場合、試験場での筆記&技能試験が必要」と書いておられたかと。

    20年位前の話ですが、某日系南米人が日本で運転していて、免許をどのように所得したのか不思議に思ったので、共通の知人に尋ねたところ、
    「南米某国の免許証を日本で書き換えて運転している。ただ…その”免許証”も、某国では偽物が容易に手に入るので。それに、彼も”日系”のビザで来日しているが、某国では出生証明書も簡単に手に入るし…」と言われて、複雑な気持ちになった経験が。そんな某人は、数年後には渡米し、現地の大学に入学。どのようにして学生ビザを手に入れたのか…上昇志向が強い彼を見ていて、日本人の常識は通じない場合も多いな~と。

  3. cvt より:

    モータージャーナリストとして、こういう問題をどんどんと「おかしい!」と広めていって欲しいと思います。

  4. まさに~ より:

    こんなに簡単に外国人に日本の免許証を発行して日本政府のお墨付きを与えて大丈夫なんでしょうか?
    日本という国の信頼問題に関わると思います。
    外免切替って運転できる外国人労働者の確保のための制度って感じですね。
    ますます日本の道路が危なくなりそう。

コメントを残す

このページの先頭へ