酷暑続く関東地方ですら電力需給は余力大。孫や子供達のため原油価格に一喜一憂しない国作りを!

説明するまでもなく酷暑である。関東地方など7月に入って35度以上の日が連続! 車内気温が70度を超えるほど。こうなると心配されるのは電力需給だ。原発を稼働させたいためなんだろう。電力不足をアピールするものの、現実を見ると酷暑ながら余裕。下は7月に入っての電力需給状況だ。一番厳しかった8日で5490万kW(この日の最大供給能力の93%)。

東京電力PG管内の最大供給量は6300万kW程度なので、十分な余力を残している。同時に二酸化炭素の排出量も減っている。それでいて電力会社の収益だって過去最大級。再エネ発電賦課金ということで電力料金に上乗せされているけれど(1kWhあたり3.49円)、東京電力PGが新規契約してる太陽光発電は1kWhあたり6.84円。何と! 7円以下で買って40円くらいで売ってる。

新規参入している太陽光発電は水力発電より安価なのだった。しかも高い購入契約を結んでいた黎明期の太陽光発電は続々と契約期限切れになってます。今後さらに安価な再生可能エネルギーの発電能力は増えていくことだろう。今や再エネ発電賦課金の根拠無し。ちなみに一番お金喰ってるの、原発関連だ。むしろ「原発関連賦課金」という項目にすべきだ。

電気自動車大嫌いだ君達と話をすると、必ず「デンキが足りないでしょ」になり「どうするんだ!」となり、自動車メディア関係者は原発推進派が多いので「原発動かせや!」になる。太陽光発電増えると、電気自動車は素晴らしい相棒になります。乗用車の年間平均走行距離って5千km程度。1日14kmほど。まぁ1時間でしょう。逆に考えると23時間は動かない。

プラグを挿しておき、電気余ったら充電。足りなければ送電という使い方をすれば(長寿命のリン酸鉄リチウム電池なら20年くらい問題なく使えます)、ムラのある自然ネエルギーのバッファとして使える。その上で重力発電や揚水発電、余った電力で水素を作りエネルギーとして貯めておくなど工夫することで、我が国は化石燃料に頼らないで済むようになります。

むしろ発電量を変えられない原発は自然エネルギーと組み合わせて使うことに向かない。こう書くと電気自動車嫌いだ君達は「余った電力を貯めておけばいい」というが、1kWhあたりのコストは今や太陽光がもっとも安価。原発は廃炉コストや燃料処分など含まず10円以上掛かる。廃炉コストまで考えたらいくらになるか解らない。そんなモン、孫や子供に残しちゃダメでしょ。

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5 Responses to “酷暑続く関東地方ですら電力需給は余力大。孫や子供達のため原油価格に一喜一憂しない国作りを!”

  1. こんなに暑くなくてもいい より:

    毎日暑いですね。
    暑すぎて、こんなニュースもあったようです

    https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC083IM0Y4A700C2000000/

  2. nbkt より:

    「孫や子供に残しちゃダメでしょ」
    そこなんです!

    先日もコチラの書込みに、
    HV→EVでCO2排出量半分、
    自宅太陽光→V2H→EVでCO2ゼロ、
    と書いたら、
    「V2H導入費用が試算から抜けています」
    とご指摘いただきました。
    しかしながら、
    その書込みでは『おカネ』の試算は全くしておりません。
    そもそも、採算がある・ペイできるか、という観点でEVやV2H等を導入していません。全ては、
    「孫や子供に残しちゃダメでしょ」です。

    そうは言っても、高価なのは事実です。
    できる人から、できる範囲でやればいいと考えます。
    補助金申請は間に合ったみたいですが、
    ニチコンV2Hの見積額で目ん玉が3~4回は飛び出ました!

    年間平均走行距離5千km程度なんですね。
    今度の10月車検のLEAFは7年目。
    現時点でちょうど2.5万kmですから、
    ものすごく動かない”お飾り”です・・・
    蓄電池利用で少しだけ報われます。

  3. MMEV より:

    北陸電力では先日、実績で100%に達したようです。
    とは言え
    原発の必要性はまったく感じないです。
    ほんと「そんなモン、孫や子供に残しちゃダメでしょ。」ですね。

    通勤で月に1400キロほど走行し月に1、2回給油となりますが通勤途中なので全く手間とは思わないです。
    EVとなったら自宅充電にせよ回数的には手間が増えますね。
    EVは仕事リタイアとなったら考えます。
    自分の環境では今はコンパクトHVがベストですね。

  4. ボヤキ爺 より:

    国沢さんも子供のころ竹ひご飛行機で遊んだのではないでしょうか。あのゴムをねじって溜めたエネルギーを開放してプロペラを回す原理を使って電気エネルギーを発生させれば、ゴムは立派な蓄電装置になるって発想でリチウム電池の3倍以上のエネルギー密度を持つ蓄電装置を考えられた方が日本人にいるそうで、人工心臓などの体内デバイスのエネルギー源として考えられているそうです。
    産業革命以降、人類はとっても便利な化石燃料のエネルギーに頼ってしまいましたが、これからは自然の中にある様々な力やエネルギーを人類の叡智で電気エネルギーに変換して使っていく時代になって行くんでしょうね。
    とは言え、自然エネルギーと言っても良い放射性物質の利用は、人類の叡智をもってしても制御不可能な領域にあり、手を出しちゃダメでしょうってものなので、原発はごめんこうむりたい。
    「子や孫の世代に残しちゃダメでしょう」って、とっても大事な視点だと思います。

  5. ボム兵 より:

    現在発電の5.7%を占めてるバイオマスが問題なんです
    これ80%以上が海外の木を伐採して作った木質チップ
    これを日本はkwhあたり42円とか36円とかで買って再エネ発電賦課金で徴収してる
    しかも輸送のCO2とか見ると石炭より悪いって試算もある
    再エネ賦課金=太陽光っていうミスリードが広がってるけど実際は違います

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