「モータースポーツ界の大谷選手を育成したい!」は見果てぬ夢だと思われていたけれど‥‥

WRC開幕戦モンテカルロは初日から大幅リードを奪ったオリバー・ソルベルグが逃げ切った! 様々なドライビングテクニックを必要とするモンテカルロラリーはベテラン有利とされてきた。ロバンペラも勝てなかったほど。そんな中、最年少優勝なんだから素晴らしい! 今年のWRCはオリバーが盛り上げてくれると思う。才能ある若手の登場は全てのスポーツで大歓迎されます!

1 オリバー・ソルベルグ(GR YARIS Rally1) 4h24m59.0s
2 エルフィン・エバンス(GR YARIS Rally1) +51.8s
3 セバスチャン・オジエ(GR YARIS Rally1) +2m02.2s

4 アドリアン・フォルモー(ヒョンデ i20 N Rally1) +5m59.3s
5 ティエリー・ヌービル (ヒョンデ i20 N Rally1) +10m29.8s
6 レオ・ロッセル (シトロエン C3 Rally2) +12m58.4s
7 勝田 貴元(GR YARIS Rally1) +13m05.4s
8 ロベルト・ダプラ (シュコダ Fabia RS Rally2) +15m07.9s
9 アルトゥール・ペラム (ヒョンデ i20N Rally2) +18m09.4s
10 エリック・カミリ (シュコダ Fabia RS Rally2) +18m36.4s

さて。日本語だと「番狂わせ」。英語なら「ジャイアントキリング」は、スポーツの世界だと「楽しい!」の同意語である。自動車の歴史を見ると、スカイラインがポルシェ904を抜いた日本GPや、ミニ・クーパーがモンテカルロラリーで3連勝したことなど思い出すことだろう。今年のモンテカルロラリーで、文字通り番狂わせが起きた。優勝したオリバー・ソルベルグじゃありません。

何と最終日の日曜日、2本のSSでラリー3クラスのフィエスタがベストタイムを叩き出したのだった。ラリー3はWRCだと3番目のクラス。フォーミュラカーならF3に相当する。誰でも14万ユーロ出せば買える車両で、260馬力程度を発生する1300~1500ccの4気筒ターボエンジンの4WDである。ちなみにラリー1は販売していないが、原価だけで100万ユーロ以上すると思われる。

日本でも走ったことがあります

F3がF1にラップタイムで勝つようなもの。高校生がJリーグのTOPチームに勝つイメージでもいい。ラリー2車輌がラリー1より良いタイムを出すことは希にあるものの、2クラス下になると圧倒的な差を持つためありえないと思われていた。モンテカルロの主役はもちろん最年少優勝を飾ったオリバーながら、ラリー通からすれば助演優勝賞もの。いや、助演でもない端役が主役を喰った。

実際、最終日の話題は日曜日に行われる4本のSSで順位を競う「スーパーサンデー」の順位だった。ラリー3のフォンタナ(イタリア人)はSS14とSS15でベストタイム。SS16でも3番手タイムを出しその時点で1位! どうなっちゃうのかと思っていたら、最終SSが11番手だったため(それでも10番手はパッドン。ヒョンデのラリー1)、スーパーサンデー4位。いやいや素晴らしかった!

これだからラリーは楽しい! ウデさえあれば格上のクラスと真正面から戦えることだってある。フォンタナ選手、今後は様々なチャンスが与えられると思う。実力者だと評価されればドンドン上に上がっていけます。考えてみたら大谷選手も同じような流れである。誰にでも出られる高校野球で実力を発揮。そこからスカウトされプロ野球に上がり、実力あったので大リーガーに。

私もWRCチャレンジプロジェクトの選考テストを受験!

豊田章男さんは常々「モータースポーツ界の大谷選手を育てたい」と言ってるそうな。そして若手育成プロジェクトを立ち上げチャンスも作っている(WRCの場合、勝田選手が1期生。現在4期生)。今まで日本のモータースポーツって良い意味でのコネクションや、自分で用意しなければならない「ある程度の金額」が必要だった。そんな流れと違うアプローチを始めている。

ハースF1の支援を始めたのもドライバーの夢を叶えるためだ。考えてみたら今やサッカー、野球など世界のプロスポーツで大活躍する日本人選手がたくさん出てきた。大いに誇らしいです! 遠からずモータースポーツで同じような状況なるかもしれない。自動車文明はしっかり根付いた。次は文化だ! モータースポーツで存在感を示せるようになったらクルマ好きとしちゃ最高です!

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