「今年のニュルは必勝態勢で臨みます!」と、ちっちゃい夢。「青年よ大志を抱け」の精神を!

残念なことにスバルの”夢”がちっちゃいまんまだ。先日スバルが来年のニュル24時間レースに出場する車両のシェイクダウン&お披露目を行った。最近ネタが少ないためメディアも取材に行って記事を書いているけれど、クルマ好きの皆さんに聞くと全く関心ないし、敬意も示さない。そらそうだ。だって2023年はクラス3台。ライバルといえばアマチュアチームのケイマンです。

100歩譲ってコチラもアマチュアチームなら、クルマ作りから含め十分なチャレンジだと思う。けれど上の写真を見れば解る通り、トヨタならGR。日産だとNISMO、ホンダならHRCに相当するSTIの社長までズラリと並んで「クラス優勝だ!」ですよ。スバルって小さい小さい夢しか追えないメーカーになってしまった。スバルファンとしては悲しくてならない。

そもそもニュル参戦は2009年リーマンショックを受けWRCから撤退。折しも2009年から小規模な体勢でニュル参戦を始めており、何とかモータースポーツに出ようと言うことでSTI本体が乗り出してきたのだった。世界中の自動車メーカーが激しく業績を落とした2010年までならそれもいい。日本だと2011年の大地震もあった。しかし2013年あたりから明るくなり始める。

私が小遣いでタイ国王杯を獲得するより難易度低いかと

この年、トヨタはWRC復帰に向け動きだし、ホンダもF1復帰を決める。やはり世界で勝負しなければならない自動車産業は、世界一を決める舞台に出なければならないと思う。ワールドカップで勝つくらいの度量や規模、テクニックがないとブランドイメージなんか作れない。ワールドカップに出てこないGMなんか、アメリカ市場しかなくなり縮小均衡である。

なのにスバルの夢はサッカーで言えば群馬大会優勝レベル。サッカー、てっぺんは1)ワールドカップ。その下が2)アジア。続いて3)Jリーグ。4)J2リーグになる。モータースポーツも1)WRCやF1。2)WECなどの世界選手権。3)スーパーGTといったナショナルチャンピオンシップ。ニュル24といえば、J2リーグといったイメージ。十分レベル高いが、世界一に遠い。

岡崎のデモ走行、喜多見さんのGRヤリスです 写真/RJ

しかもスバルはスーパーGTもニュル24も総合優勝狙いじゃない。書いていてドンドン残念になっていきます。当然ながら小さい夢だからメディアも食いつかないし、記事挙げたって読まれないワな。吉永さんも中村さんも、スバルの業績が急回復したのにモータースポーツに全く興味を示さなかった。そういえばラリージャパンでソルベルグが乗る車両すら提供せず。

大﨑さんに頑張って欲しいと思う。これから世界と戦うのならエンジン車でなく電気自動車でしょう! WRCだってスバルのカムバックは大歓迎かと。ECOカークラスを作ってくれるに違いない。ソルテラベースでいいから電気自動車のラリー車を作って参戦したらいい。今のスバルは熱烈な取り巻きで満足している状態。スバルには大志を抱いて欲しいと強く願う。

こういうことをメディアが誰も書かないからいつまでも続く。

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2 Responses to “「今年のニュルは必勝態勢で臨みます!」と、ちっちゃい夢。「青年よ大志を抱け」の精神を!”

  1. 昔のベストカー読者 より:

     スバル ダサいの一言です ホント 志低すぎです これじゃ 少し前のマツダと同じで 新たな顧客を開拓できない 無駄だと思えるお金も使わないと上手くいかないよ。
     GR86とBRZを見ても GR86に人気が集中
    自分も この秋 86のアニメBSローカルでやってるよ
    って聞いて 見てみたらハマっちゃいました。
     GR86のCM見てビックリしました
    この映像を二十歳前後で見せられたら 86が欲しくなりますよ。 
    この番組見るだけでも トヨタ頑張ってるなって思いますね

  2. トヨタ車ユーザー より:

    その世界一を目指す「体制」も、ずいぶん時間が立っているので、まずは若手を集めて修行から…と良い方向に解釈すればそんな感じなのかと。
    24時間レースといっても、車を送って24時間走って帰れるわけでもなく、要員がそこでの生活ができるようにならないとならないし…。
    ドライバーがスバルまたはSTI社員とかなら応援しちゃうんですけどね。自分もあの舞台で走れるかもと思えば気合も違うでしょう。

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