「企業」というフネの舵は誰が切っているのか? マツダやホンダ、日産を操ってるのは誰

VWグループのポルシェとアウディが2026年にF1復帰をする方向になってきた。VWといえば内燃機を止めて電気自動車に向かうことを宣言している。カーボンニュートラル燃料を使うとは言え、なぜ2026年から内燃機関の頂点技術を競うF1に参戦するのだろうか? いろいろ調べてみたら、どうやらVWグループを率いるヘルベルト・ディースCEOの意向らしい。

2015年からお家騒動の多いVWの経営陣(直近でも労働組合との闘争で大もめしてます)に加わったディースさん、なかなかの手腕を発揮し日本で言う社長役のCEOになっている。そんなディースさんがF1大好きらしい。なんのかんのと理由を付けながら、F1参戦に向け動いてきた。ここにきて「ドイツ人ドライバーを乗せたい!」とナショナリズムに訴えてます。

ディースさんはオーストリア人なのだけれど、F1参戦が目的。ドイツ人に空気を入れればいいと思っているのだろう。F1参戦を決めたらディースさんが居なくなっても続く。相当の確率でポルシェとアウディは戻ってくることだろう。VWグループのように大きな企業でもCEOの意思は尊重され通る。やっぱり社長って凄いパワーを持っていることを認識させられる。

翻って日本の自動車メーカーを見るとどうか? トヨタは社長がハンドルを握っていると皆さん認識していることだろう。日産は? 内田社長かと聞かれたら「内田さんがやりたいと思っていることは全く解らないから違う」と考えます。クルマ作りのTOPはグプタCOO。取締役会の合議制で方向性を決めている感じ。といっても取締役でクルマを知ってるの、井原さんだけですが。

日本じゃ絶対無理なHR-V

ホンダは難しい。RADだった藤原さんがベストカーWebで書いた記事を読むと、逝去された吉野さんへの追悼文なのだけれど現経営陣について注文を付けておりまっこと興味深い。はたまた藤原さんよりずっと本田宗一郎さんに近かった木澤さんをインタビューした少しばかりムカシの記事を見ると、これまた今のホンダとの違いを考えさせられる。2つの記事、ぜひ読んで欲しい。

三部さんが頑張り始めているのか倉石会長の”院政経営”なのか不明ながら、日本じゃ絶対売れないこと1000%確実な新型『HR-V』が出てきたら、後者だと思う。三部さんがホンダの舵を切っているのにHR-Vを出したら陸に乗り上げるかも。いずれにしろ三部さんがF1に戻ることを決めたら実現可能なことだけは間違いなし。戻らなければ興味無しということです。

マツダはブラックサタンが舵を握っていると何度も書いてきた。三菱自動車どうかとなれば、ここにきて随分風通しがよくなっているらしく、加藤社長の色を出しつつある。これで新興国向けの次期型ミラージュと次期型エクスパンダー、次期型トライトンを自社開発出来るようになったら面白い。スズキの舵握ってるのはおそらくコンサルです(笑)。ダイハツはトヨタ。

<おすすめ記事>

コメントを残す

このページの先頭へ