「水素入れに行く往復で半分を消費する」と村沢義久氏。だったら動かない方がいんじゃね?

腹を抱えて笑っちゃいますよ~。何回か「第2次世界大戦末期の日本の頭脳達はプロペラ機で音速は超えられないと主張し、否定する論文ばかり書いていた」と紹介した。その間、欧米はプロペラ機の性能に見切りを付け、とっととジェットエンジンを作っている。昨今、カーボンフリーに向け、当時と同じような状況になってきた。2つほど素晴らしいケースを紹介したい。

水素へのこだわりが「戦略的間違い」と考えるこれだけの理由

上は村沢義久って人の記事です。イーロンマスクの「燃料電池はバカ電池、使えば使うほど損をする」という表現が大好きらしい。曰く「水素ステーションが日本中に百数十カ所しかないので、多くの場所で最寄りのステーションまで往復で数時間かかるのが現状である。 しかも往復して自宅に戻ってきたら、燃料の半分を消費しているという具合だから話にならない」。

MIRAIは800気圧タンクなのも知らないようだ

東京大学特任教授ということなのだけれど、少し想像力のある小学生なら「往復で家に帰ってきたときに燃料半分なら、燃料入れに行くだけ。だったら動かさない方がいんじゃね?」と思うことだろう。普通の人はそんな場所に住んでたらMIRAIなんか買わないと思うのだけれど‥‥。この方、水素技術を「亡国の技術」と呼び、トヨタ特有の問題だと切り捨てる。

EV一辺倒に傾くことの愚かさとリスク

上の記事も超オモシロイ。「90年代にも日本ではEVブームが起こったが一過性で終わった」とあるけれど、90年代の電気自動車はアメリカのZEV規制を受けイヤイヤ作ったもの。ブームじゃないです。GMだってインパクトをホンキで作った。そして「愚かさとリスク」の締めに「EVの比率が高まることも停電の要因になりかねない」。停電するからヤメロと!

90年代、GMも電気自動車を作った

なるほど明日に走ってるクルマの半分が電気自動車となり、皆さん昼間の電気高い時に充電すれば停電の可能性大。されど今の電力不足は半分以上電力会社が作りだしたもの。太陽光発電施設を稼働させても全て買い取ってくれるワケじゃない。運良く指定されても1kWhあたり11円くらいにしかならない。そいつを30円以上で売ろうってんだから凄い商売だ。

仮に電気自動車が増え始めたって当初は年間10万台ペース。5年後だって50万台いくかどうか。しかも充電は基本的に電力安い夜間に行うため、今でも十分余っている。その間、電力供給計画を抜本的に練り直せばいいだけ、日本政府だって何の対策もしないでカーボンニュートラル宣言するほどバカじゃない。全てのクルマが電気になるまで30年ある。

しばらくはアタマ良い人達との暗い考え方と、メディアの電気自動車嫌いな記事を楽しめそうです。この記録を残しておき、50年後に私みたいな性格悪いヒョウロンカが居たら笑いのネタにしてたらいいと思う。「水素入れに行くと半分になる」とか「電気自動車は停電を引き越す」なんて明言集に必ず入れたい感じ。最高のネタになるかと。

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