あまり話題になっていないが2021年の燃費規制はメーカー平均で24,6km/Lと厳しい!

グレタさんに怒られなくても燃費規制は粛々と進んでいく。最初にクリアしなければならない欧州2021年規制の燃費は24,6km/L。これ、企業平均です。トヨタでいえばプリウスをたくさん売れば、少し燃費悪いクルマも売れるくらいの数値。されどハイブリッドを持っていない企業からすれば、2021年規制をクリアすることも非常に難しくなります。

燃費良いeパワーを持つ日産と、新世代2モーターハイブリッドを採用拡大していくホンダはトヨタと同じくクリア可能。されどスバルやマツダなどは、このままだとアウツだ。繰り返すが平均して24,6km/L。何らかの電気デバイスとエネルギー回生を行わない限り無理だ。おそらく両社ともにトヨタの技術を導入することを考えているんだと思う。だから提携した。

その次の燃費規制は2025年に始まる。今のところ正式な数字は発表されていないものの、2030年に向け毎年5%以上向上させていかなければならなくなるらしい。そして2025年に中間的な数値が決められる模様。事実上2025年規制も存在すると考えてよかろう。2025年の数字、間違いなくハイブリッドだけじゃクリア出来ません。相当数の電気自動車やPHVも必要。

最近トヨタが電動化について積極的に情報発信するようになったのは、2025年を意識しているからだと思う。この規制にをクリアすべく動き出していないメーカーって、将来性が極めて厳しい。株主だって安心出来ないです。トヨタの情報発信は株主やステイクホルダー(関係者)にトヨタの方向性を理解してもらいたいからだと私は考えている。となると他のメーカーは?

そろそろ2025年や2030年に向けた明確なビジョンを発表するべきだと思う。だって2021年まで2年しかありません。クリア出来なければ多額の違反金を払うか欧州市場から撤退するしか無い。いくつかのメーカーは撤退を考えているような気がします。またアメリカも2025年に25km/L程度の燃費規制を行う予定ながら、トランプさんの気分次第。少し緩くなるかも?

その他、日本や中国も2020年の燃費規制を設定しているが、それ以降は明確な数字になっていない。欧州撤退しても、日米中国でビジネス出来れば良いと思っているかも。とはいえ中国は突如変わる可能性大きい。日本だって欧州並みの規制を検討していると聞く。新しい情報あればまたお伝えします。

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